ここで読み終わる前に少しだけ紹介したこの本。読み終えた。 反天連のAさんはPP研の集まりで、誉めたつもりだろうが「テッサさんの本にしてはとても読みやすい本」と、本人の前で紹介していた。確かに読みやすい。誰にでも興味が湧くように書かれている。テッサさん自身は「”学術論文”と称される文章を書くことの多い研究者のひとりとして、自著の中でこれほど自らの体験を語ったことはなかった。こんな書き方にひどく居心地の悪い思いもした。」と書いている。 日本で生活することに、日常的にほとんどなんの違和感も感じていない人間(ぼくを含めて)が読むべき物語がここにある。 先日、引用した紀伊国屋のデータ、 == 日本、北朝鮮、韓国、米国、ソ連、中国、そして赤十字―。 冷戦下、それぞれの思惑が絡みあい、「帰国事業」は始まり、歴史は隠蔽された。 東京、ジュネーブ、平壌、済州島、大村、新潟…と世界を旅しながら、息をのむ展開で