古川享氏 3月29〜31日の3日間、早稲田大学大久保キャンパス(理工学部)において、マイクロソフト(日本法人)と早稲田大学の共催によるセキュリティ技術者向けの特別セミナー「Writing Secure Code」が開催されている。初日の29日、午前中には米Microsoftのバイスプレジデントであり、現在はマイクロソフトの最高技術責任者も務める古川享氏が登場、昨年11月にマイクロソフトと早稲田大学との間で覚書を交わしたことの目的や学生たちに望むことについて語ったほか、同社のセキュリティに対する取り組みについて紹介を行った。 ただセキュリティ関連の話題は、3月8日に行われた「Security Summit 2004」における講演の内容をなぞる程度にとどまったため、本稿ではそれ以外の部分をご紹介したい。 アスキーのソフト開発の鍵を握った一人の学生 まず古川氏は、自身のアスキー在籍時代を振り返り