「好きになってくれた人と、好きな人しかいない空間でした」。終演直後、バックヤードで交わした岡崎英美との会話の中で、彼女が口にした言葉は、明け方のフィナーレを共に迎えたすべての人の気持ちを言い表していたに違いない。 ◆サカナクション 画像 観客、出演者、スタッフといった垣根なく、夜を超えた同じ“種族(=TRIBE)”として「グッドバイ」を歌う光景を眺めながら感じたものは、普段のライブで得られる一体感とはひと味違う、体験と共有感。そして、疲労と眠気が、数時間ほど前の夜の中で、耳にし、目にし、身体で感じた幻想が、現実のものであったことを教えてくれる。 7月17日、<JOIN ALIVE 2016>の大トリを務めたサカナクションは、そのまま場所を同フェス会場内にあるスキー場“グリーンランド・ホワイトパーク”山頂に移し、オールナイトの野外複合カルチャー・イベント<SAKANATRIBE NF CAM