中日関係には不可解な難問が存在する。両国関係が良好な時には、熱烈な友好を見せることがあるが、一旦外交関係が困窮に陥いると、両国間で築き上げた「友好関係」は紙よりも脆くて薄っぺらいものになってしまい、人々を絶望させるほどだ。なぜこうなるのか。その重要な原因の一つは、中日両国がいまだに歴史問題をきちんと清算し、領土問題を徹底的に解決していないために、平等な相互信頼関係、互恵関係で結ばれた利益共同体を築くことができいからであり、正確な歴史観を持った上で、友好事業に尽力する人がまだまだ不足しているからである。 長きに渡って、中日両国は民間の外交を極めて重視してきた。それは正しい考え方だが、これまでの民間外交は主に日本上層部の社会に集中しており、政治、経済の大物および学術界の著名人の間で展開されていた。これは1960,70年代においては、正しい方法であり、多くの著名人が中日関係の発展を推進することに