前回に続き、遺伝子組換え(以下GM)作物の栽培を切望されている北海道の農業生産者のお話を聞き書きの形でご報告します。 今回はビート(テンサイ)を栽培されている小野寺靖さん(北見市)のお話で、前回の宮井能雅さん(長沼町)と同じく、GMの特定除草剤耐性品種を導入できたらどのようなメリットがあるのかということについて、労働時間、労働の質、コスト、収益など試算を示してお話しされました。 北見市常呂町で、テンサイを32%、馬鈴薯32%、小麦28%、野菜にんにく8%を3年輪作して連作障害を避けるようにして栽培しています。 また、テンサイは「政府管掌作物」で凶作でも補償されるようになっていて、あまり儲かりませんが安定収入になります。 テンサイは日本では北海道でしか作っていなくて、ホウレンソウのような葉でカブのような根をもつアカザ科の植物です。サトウキビとならび砂糖の主要原料で、日本国内で栽培されている甘