デビュー直後のSL大樹 東武鉄道が2017年8月10日から蒸気機関車の運行を始めた。奇しくも2年前の同じ日、2015年8月10日に報道発表されたときは多くの人々が驚き、話題になった。それから2年。東武鉄道は入念な準備を続けた。 線路設備としてJR西日本から転車台を譲り受け、乗務員はJR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道、真岡鐵道という、SL運行の先輩会社で指導を受けた。客車はJR四国から6両、車掌車はJR貨物とJR西日本から1両ずつ。運行支援用のディーゼル機関車はJR東日本から譲受した。 なにより、JR東日本、秩父鉄道、大井川鐵道、真岡鐵道の協力が力強く、感動させる。この4社はSL復活運行の先輩であると同時に、SL観光集客ではライバルだ。さらに東武鉄道という、大手私鉄のライバルが増えたら、自社のSL列車のお客さんが減るかもしれない。でも協力した。東武鉄道が鉄道技術の継承に本気で取り組むとわかった
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