なお、東日本大震災の発災当日、国土交通大臣は東北地方整備局に対して、次のように指示を出していた。 「国土交通省の所掌にとらわれず、予算を気にせず、被災地と被災者の救援のために必要なことなど、やれることは全部やりきること」 今回、予算の問題が背景にあるかどうかは定かではないものの、発災直後に行政機関のトップからこのような指示があれば現場は思う存分動けるし、士気が上がることは間違いないだろう。 輪島市鵠巣 大事なことなのでもう一度書くが、現場は奮闘している。作業にあたっている土建業者さんは昼夜を問わず作業を続け、疲弊している状態だ。 待機時間が長くなっている緊急消防援助隊 捜索・救援活動を行うため、全国から派遣されている緊急消防援助隊は逐次増員され、今や待機時間が長くなっている。こうした状況に対し、待機時間が長いといった批判もあるが、私は良い傾向だと感じている。人命救助において、疲弊した状態で
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