3月から臨時休校が続いていた学校が再開し始めた。子どもたちが自宅外で学びの機会を再び得られることに胸をなで下ろす一方、登校によって苦痛を強いられる生徒の存在が脳裏に浮かぶ。 福岡県の公立中1年のA君は「制服を着たくない」と悩み続けている。 なぜ着たくないのか。A君は全員が同じ服を着用することで個性が軽視され、大人たちが納得する「中学生らしさ」が押しつけられているように感じるという。中学の入学説明会では、制服姿の在校生の言動がまるで何かの「台本」通りのように感じられた。 A君は小学校の慣習にも疑問を抱いてきた。学級全員が給食を食べ終わるまで待たないと昼休みに入れない。卒業式の練習が寒い体育館であってもコートの着用は認められない。いずれも、保護者を通じて学校に不満を伝え、改善されたという。 制服(標準服)は、多くの公立中で着用が求められている。最近、LGBTQなど性的少数者に配慮し、複数のデザ
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