『中流崩壊』に続いて橋本健二の本を読んでいる。河出新書から今年初めに出た『〈格差〉と〈階級〉の戦後史』であって、これは2009年に河出ブックスから出版された『「格差」の戦後史』の増補改訂版とのことだ。 www.kawade.co.jp この本の第3章から第10章までのタイトルを並べると、貧しさからの出発 - 敗戦から1950年まで、「もはや戦後ではない」 - 1950年代、青春時代の格差社会 - 1960年代、「一億総中流」のなかの格差 - 1970年代、格差拡大の始まり - 1980年代、日本社会の再編成 - 1990年代、新しい階級社会の形成 - 2000年代、アンダークラスの時代 − 2010年代、となる。 昨日(10/29)はたまたま第3章の「貧しさからの出発 - 敗戦から1950年まで」を読んでいた。先頃亡くなった坂野潤治が『日本近代史』(ちくま新書,2012)で幕末から戦前にか