日本共産党の志位和夫委員長は、3月30日に「日中両国関係の前向きの打開のために」と題する「提言」を発表し、同日、岸田文雄首相と会談し、「提言」の内容を申し入れました。さらに、5月4日、中国の呉江浩大使と会談し、「提言」の内容を申し入れました。「提言」の意義、特徴、今後の課題などについて、志位委員長に聞きました。(赤旗編集局) 今回こういう行動をとった理由は ――今回、こうした行動をとった理由からお話しください。 志位 日中両国関係は、政治、経済、文化、歴史など、どの分野をとっても深い結びつきがあり、双方にとって最も重要な2国間関係の一つであることは、論をまちません。ところが現在、両国間には、さまざまな紛争・緊張・対立があります。多くの国民のみなさんも、両国関係の悪化に対して、懸念や心配をお持ちだと思います。 この事態を何としても打開したい。とりわけ緊張と対立をエスカレートさせ、万が一にも戦