県内にある朝鮮学校3校で7日、入学式が開かれ、日本人ボランティアが祝福に駆け付けた。名付けて「入学おめでとう応援隊」。この春、北朝鮮の核実験を理由に県が補助金停止に踏み切るなど、朝鮮学校を取り巻く環境は厳しさを増しているが、「向けられているのは冷たい視線ばかりじゃない」と励ましのメッセージを届けた。 緊張した面持ちの新入生をハングルと日本語で書かれた「入学おめでとう」ののぼり旗が出迎えた。川崎市高津区の南武朝鮮初級学校で開かれた入学式。体育館の最後列から拍手を送る応援隊の姿があった。 次男大豪(テホ)君(6)の晴れ姿を見守る父南(ナム)侑哲(ユチョル)さん(37)=同区=が表情を緩めた。「朝鮮人としてのアイデンティティーを育んでほしくて、この学校を選んだ。日本の人たちに祝福された経験は、子どもの心に大切なものとして残るはず」。入学式を前に届いた補助金の打ち切りの知らせに「存在を否定され