日々の買い物で手にする50円硬貨と100円硬貨。 いずれも現在のデザインで発行が始まって2017年で50年になる。一時は減った流通量も近年は増加傾向にあり、まだまだ出番は続きそうだ。 〔写真特集〕日本の記念硬貨 1955年に登場した50円硬貨は当初、ニッケル製だった。2年後に発行された100円硬貨は銀が主成分だったが、ニッケルや銀の工業需要が世界的に増加。二つの硬貨は安定した大量製造が可能な白銅貨として、67年から現在のデザインになった。 50円硬貨の表には、初代から一貫して菊の花が描かれている。中心の穴は初代にはなく、100円硬貨の登場後、見分けやすさなどを考えて59年から開けられた。「原材料の節約」(財務省)という理由もある。 100円硬貨は57年の鳳凰で始まり、59年に稲穂に変更された。同じ稲穂の5円硬貨との重複を避けるため、67年から国民に親しまれる桜の花があしらわれるよう