「1兆19億円」 出版社などで作る一般社団法人「ABJ」は、海賊版サイトで漫画を“タダ読み”されたことによる被害の額が去年、1兆円を超えたという試算を明らかにした。 誰かが海賊版サイトにアクセスすれば、運営者には大きな広告収入が入るという。 一方で、その漫画を描いた作者にもたらされる収入はゼロだ。 漫画業界を脅かす海賊版サイト。 今の動きを取材した。 作者の許可を得ずに漫画の画像をインターネットに掲載し、誰でも見られる状態にする「海賊版サイト」。 有名なのは2016年ごろに開設された「漫画村」を巡る事件だ。 このサイトの元運営者は、著作権法違反などの罪に問われ、去年6月、福岡地方裁判所で実刑判決を受けた。 しかし、被害は今も拡大し続けているという。