弓削田眞理子さん 世界初、60歳以上女性でフルマラソンのサブ3(3時間切り)を達成し、女性60歳以上のカテゴリーで元世界記録を持つ高校教諭の弓削田眞理子さん。高校教諭として陸上部長距離ブロックの顧問をしつつ、部員たちと一緒に現在でも月間600km近くの距離を走る。さらに、会話の10割がマラソンのことを占めるなど、自他ともに認める「マラソンをこよなく愛する」ランナー。同世代はもちろん、若い世代からも厚い信頼を得ている。 そんな弓削田さんの魅力の1つは、ストレートに物事を伝えてくれる人間らしさとも言える。輝かしい実績を持つ女性にも関わらず、まったく奢らずに等身大の姿をみせてくれる。日々シリアスにランニングを続ける筆者は、60歳という年齢を超えてなお走り続ける弓削田さんにはどのような世界が見えているのか知りたくなった。そんな弓削田さんがぐるぐると“ジョッグ”をする高校のグラウンドへ向かい、伺った