菅義偉首相が18日に行った施政方針演説は、11都府県を対象とした緊急事態宣言下で、新型コロナウイルス禍の影響を色濃く反映した内容となった。内閣支持率の低下にも歯止めがかからず、政権運営には暗雲が漂う。秋までにある次期衆院選を控え、首相は正念場を迎えている。 コロナ対策では力なく釈明 「大変申し訳なく思う」。首相は施政方針演説の序盤でこう力なく語った。新型コロナウイルスの感染拡大で、不要不急の外出自粛など「制約のある生活」を再び国民に要請せざるを得ない。2020年10月の所信表明演説で冒頭から「コロナ対策と経済の両立」を掲げ、「爆発的な感染は絶対に防ぐ」と自信を持って訴えた姿とは対照的だ。 アベノミクスを背景にした安倍晋三前首相の長期政権の成功体験を持つ菅首相の基本姿勢はやはり経済重視。新型コロナの感染を抑止した上で、旅行需要喚起策「GoToトラベル」などの推進で、経済を回復させるシナリオを
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