今、パーソナルコンピューターの世界で起こっているのは、コンシューマーライゼーションだ。つまり、コンシューマーの世界で使われているコンピューターの当たり前が、企業で使われるコンピューターでの当たり前になりつつある。 だが、そのさらにもとをたどると、今のコンシューマーが享受しているテクノロジーは、企業で使われているコンピューターでは当たり前のことだった。たとえば、どのパソコンを開いても同じメールを読み書きできたり、たとえ、そのコンピューターがネットワークから切り離されていても同一のファイルを読み書きできて、ネットワークに接続された時点で同期されるといった具合だ。ひとつのファイルを複数のユーザーが共同編集するといったこともそのひとつだ。 ずっと前からこれらの機能が当たり間の環境として利用できたのだから、企業のパソコン環境は、本当なら、ひとりのユーザーが適材適所でさまざまなコンピューターを使い分け