ワクチン接種を受ける特別養護老人ホームの入所者=宇都宮市砥上町で2021年4月12日午後2時27分、玉井滉大撮影 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種を巡る内閣官房のデータで、栃木県は1回目の接種を受けた高齢者の割合が15・5%(7日時点)で全国最下位になっている。政府の調査では、県内全25市町が7月末までに2回目の接種を終了する見込みとしているが、目標達成のため、各自治体には国や県から接種を急ぐよう要請が相次いだ。「強い圧力を感じた」。自治体の担当者が対応に追われる現場の実態を証言した。【御園生枝里、渡辺佳奈子】 国から接種の前倒し迫る電話 「7月中に終わらせる努力をしてほしい」。那須烏山市のワクチン接種担当者に県や国の職員から接種の前倒しを迫る電話がかかってくるようになったのは、4月末に菅義偉首相が高齢者向けワクチン接種の「7月末までの完了」を表明してからだ。市では終了時期を8月
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