2022年にアルテミス号の打ち上げが成功し、月面社会実現への期待が高まる昨今だが、現実に地球外での生活を考えたとき、喫緊の課題は何だろうか。閉鎖空間で人類を支える自然資本[コアバイオーム]の確保、それを宇宙に持参し維持する技術[コアテクノロジー]、そして宇宙での社会[コアソサエティ]の在り方——3つのコア概念に基づき、研究の最先端を紹介する。 【編者】 山敷 庸亮(やましき ようすけ) → Introduction,Part1 Chapter1,Part2 Chapter1, Part3 Chapter1 BOX 京都大学大学院総合生存学館SIC 有人宇宙学研究センター長・教授 1990 年京都大学工学部卒業。1991年京都大学工学研究科環境地球工学専攻修士課程時に日本ブラジル交流協会を通じてサンパウロ大学で研修。1994 年サンパウロ大学工科大学院(EPUSP)修士課程修了。1999年京