「2日ってのは、過去最短かもね」 と、微妙な笑顔を浮かべる川崎宗則。いつもの快活な笑いではない。ちょっと考えた果てのような、ちょっと気が抜けた後のような。7月10日の深夜、シカゴ市内の焼き肉店でのことである。日曜日の夜遅くとあって、ほとんど貸し切り状態。そこにムネリンのよく通る声が響き渡る。 「本当はシリーズの初戦から上がる予定だったんだけど、試合に間に合う飛行機がなくて、2日目からになっちゃった」 故障者復帰に伴うマイナー降格は日常茶飯事。 今季2度目のメジャー昇格を果たしたのが7月9日。前半戦最後のパイレーツ3連戦の2戦目の日である。正式にマイナー降格が発表されたのがオールスター休みに入った同11日。たった2日での降格だった。ただし、脳震とうで7日間の特別な故障者リスト入りしていたデイビッド・ロス捕手の復帰に伴う降格だったから、予想通りと言えば予想通り。川崎に驚きはなかった。 カブスの
![川崎宗則、2日間だけのメジャー昇格。「閃きたい」男は前を向き続ける。(ナガオ勝司)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5910a0c56f733f8ea69bef746beaa5794d723655/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2F3%2F-%2Fimg_537376acb88dad5f05ca51d3928837ce84744.jpg)