九州国際大付(福岡)の捕手・高城俊人。春の選抜大会決勝では東海大相模に1-6で敗れたが、大会打率.632の数字を残した打撃力に加え、超高校級の強肩を誇る 九州地区は'06年以降、甲子園大会で春3回、夏2回優勝校を輩出しているように、全国的に見ても最も勢いがある。 その華々しい活躍の陰で、1県だけ甲子園大会で優勝していないのが宮崎県。先日、宮崎で乗車したタクシーの運転手と高校野球の話になった折、「宮崎は弱いですから」と言われてしまい、「違う」とも「そうです」とも言えず、「台風はいつ上陸しますかね」と話を逸らした。 だが、じつは決して弱いわけではない。'06年以降の選手権(夏の甲子園大会)を見ると、通算6勝5敗と健闘している。'09年には都城商が聖望学園、三重、智弁和歌山を連破して準々決勝に進出しているのだ。それでもマスコミに「甲子園大会で優勝していない九州唯一の県」と言われ続けると、弱い地区