今年もパ・リーグの実力を見せつけられるだけで終わりそうな交流戦。それでなくとも東日本大震災の大きな影響があり、財政危機直面の球団続出は避けられない。プロ野球界存続には、12球団1リーグ制度導入しかないだろう。 「TBSはちゃんと横浜球団の身売り先を探しているのだろうな。しっかりやっておかないと、とんでもないことになるぞ。震災の影響で今年はどこの球団も大幅な赤字を覚悟する必要があるが、横浜は特に心配だ」 球界OBの1人がこう警鐘を鳴らす。昨年の住生活グループ(現リクシル)への横浜球団身売りに失敗した親会社TBS。苦しい経営状況は依然として変わっていない。そこへ東日本大震災がもたらす大幅な収入減が予想される。 そのために、「身売り先が見つからずに横浜球団を丸投げされてしまうのが一番怖い」という深刻な危機感を、球界関係者の多くが抱いている。横浜解散を発火点とした球界再編、1リーグ制度の動き
日本ハムの斎藤佑樹(22)は5月1日の西武戦(札幌)が3度目の先発マウンド。2連勝中だが、ここまでの彼の投球を論評するとなると、非常に表現が難しい。前回楽天戦(24日)では変化球が80%という組み立てで、これは普通の新人投手じゃありえない。 ひとつ言えるのは、10勝すれば10敗するタイプの投手であるけれど、こういう投手はチームにとっては大事な戦力であるということ。勝ち負けを繰り返しながらでも、シーズンを投げきる能力があれば、合格点は与えられるということだ。 同時に言えるのは、ダルビッシュやマーくんのようなエースになるのは難しいともいえる。5回3点で上出来とみるべきの実力だから、5つ勝ち越すようなシーズンを送ることは難しいかもしれないね。 彼の投球を見ていて、何が一番優れているか、どうして開幕2連勝ができたか、と問われれば、それは彼には運があるから、と答えざるを得ない。楽天戦の6回、長短3安
「寒中お見舞い申し上げます。新年早々年始を賜り御礼申し上げます。母 権藤ハツが昨年11月に永眠いたしましたので、年頭のご挨拶は失礼させていただきました。寒さ厳しき折柄一層ご自愛の程お祈り申し上げますと共に本年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。 平成23年1月 権藤博」 権藤博さんの御母上様が昨秋、お亡くなりになったのを知らなかったので、年賀状を出してしまった。それに対して、1月17日に右のような欠礼葉書を頂いたので、「知らぬとはいえ、失礼しました。われら男達にとっては、永遠に“母は神なり”です。私などは後期高齢者になるというのに、人生の哀歓を感じる時など、“母さーん” と夜空に向かって叫び、涙ぐむことさえあります---」というような手紙を慌てて書いた。 すぐに大寒というタイトルでメールが入った。「寒いですね。丁重なるお手紙有難うございました。安弘さんらしい心遣いと味のある文面、何度
巨人戦の内容は、早大時代にみせた投球とも、キャンプ中の投球とも違っていたね。今の段階では見事な内容だったんじゃないかな。もうプロの投手になったんだと感じた。 彼の特長は動く速球、ムービングファストボールだ。意識して投げているのかどうか。たぶん意識していると思う。きれいな直球はほとんどなかった。プロではこの球で生きていこうとしているのだと思う。早大時代にもこの球をあまり多用する傾向はなかった。 左打者に対して決め球として使っている外側に逃げながら沈むツーシームがその代表的な球。斎藤の得意な球の1つだが、それより印象的なのはカットボールだった。 松本に投げた内角の速球は141キロで、ボール3分の1くらいわずかに食い込むように動いていた。この日最速144キロだった彼が、この球威でカットボールを投げることができるのは悪くない。これがあるからツーシームが効くんだ。動く速球は内角に投げないとね。 自分
こんにちは、デーブ大久保です。いよいよ球春到来、プロ野球のキャンプ情報が新聞、テレビをにぎわしています。例年なら、ボクも胸躍る季節ですが、今年は取り巻く状況が大きく変わってしまいました。 今、ボクは都内の自宅で、20人ほどの子どもたち相手に野球教室を開いて生活しています。当然、西武のユニホームを着ていた昨年までの収入とは比べるまでもありません。毎年この時期、ボクは故郷、水戸名物の納豆を12球団に200個ずつ差し入れさせてもらってきました。納豆計2400個で36万円です。今までは何ともなかったこの納豆代さえ、今年ばかりは4分の1に減らそうかと思うくらいキツい金額でした。 移動は電車。Suica(スイカ)をチャージして乗っています。この年になって、ようやくお金の重みが身にしみて分かりました。物の値段をほとんど見ないで買ったり、電車に乗ったことがなかったのが自慢だった自分が何と恥ずかしいことか。
2011年のプロ野球。注目を集めそうなのは今オフ、大量補強を敢行したソフトバンクだ。なかでも西武からFAでソフトバンクに移籍した細川亨捕手(31)は相手の裏を欠くリードを武器にし、あの野村克也氏(現楽天名誉監督)も「日本一の捕手」と評したほど。横浜、オリックスも獲得に手を上げたが、昨季リーグ覇者のライバル球団を選んだワケとは? (聞き手・伊吹政高) ――今年は『ソフトバンクの細川』。西武に残れば、生え抜きの幹部候補だったが、未練は? 「ないですよ。以前から他球団へ出て、自分をレベルアップさせたいという気持ちを持っていましたから。それに昨年、西武とも2度交渉しましたが、球団には『FA残留はできない』と告げられ、移籍についても『どうぞ、どうぞ』という感じでしたよ(笑)」 ――正捕手なのに西武も淡泊だ。報道では、西武の提示額は現状維持の7200万円と報道されていたが? 「そうです。でも、
日本プロ野球組織(NPB)から保留選手名簿が2日に公示され、オリックスからカブレラ内野手の名前が外された。これで、ソフトバンクのカブレラ獲りが決まった。が、関係者は「王さんが長嶋さんになってしまったのか」と漏らす。 来季8年ぶりの日本一奪回へFAの細川(前西武)、内川(前横浜)獲得は補強ポイントとしてわかる。細川は最大の補強ポイントの捕手。クリーンアップに人材を欠くだけに、セ・リーグで首位打者を獲得したこともある内川も大きな戦力アップになる。 しかも内川は大分工高出身。「九州ホークス」を売りにする球団としては、地元出のスター選手を獲得するのは当然だろう。守りの方も左翼・内川、中堅・長谷川、右翼・多村で固まる。が、カブレラ獲得となると、首をかしげたくなる。まだまだ打つことにかけては一流のカブレラだが、ポジションは一塁かDHになる。 一塁は小久保がいる。今年のゴールデングラブ賞を受賞。「
国内FAのキーワードは「パ高セ低」になる。今季交流戦でパ・リーグが上位6位を独占。日本シリーズでもリーグ3位のロッテがリーグ優勝した中日を一蹴して日本一に。「パ高セ低」の実力格差が歴然としているだけに、パからセへの移籍組は有利といえそうだ。 西武からFAした細川亨捕手(30)は、捕手難のソフトバンクと横浜の争奪戦だ。オリックスから残留を求められたが、FAした後藤光尊内野手(32)には、中日と楽天が獲得に動いている。この2人は「パ高」からのFAだけに、それぞれどちらの球団を選択しても問題はないし、獲る方もリスクは小さいだろう。 パからセでもうまくいかなかった例もある。今季、ロッテから横浜へFA移籍した捕手の橋本将捕手(34)は使えなかったが、球界関係者はこう切り捨てている。「横浜の調査不足なだけ。捕手としては使えない橋本を取った方が悪い」と。 その横浜からFAした内川聖一内野手(28)
3年連続の最下位確定、そして親会社のTBSが住生活グループへの球団身売り交渉中と揺れに揺れる横浜。就任1年目の尾花高夫監督(53)を支えてきた島田誠ヘッドコーチ(56)が6日、チーム不振の責任を取る形で退団に追い込まれることが明らかになった。来季もう1年、契約が残っていた島田ヘッドにとっては、リベンジを誓っていた矢先に球団から突きつけられた事実上の解雇通告だった。振り返ってみれば、その野球人生はまさに波瀾万丈。不況の中、会社倒産、リストラの荒波にもまれるサラリーマンも身につまされる…。 (聞き手・宮脇広久) 島田ヘッドは5日の巨人戦(横浜)の試合後、佐藤貞二球団常務と午後10時から6日午前1時半まで約3時間半にわたって会談。席上、ヘッドコーチから外野守備走塁担当コーチへの降格を打診された。つまりは、体のいい“肩たたき”だ。 「“そういうこと”なんだと悟った。確かにこれだけ負けた以上、誰
楽天が来季の新監督として、阪神シニアディレクター(SD)の星野仙一氏(63)に白羽の矢を立てた。2003年に阪神監督としてリーグ優勝を果たした星野SD。楽天監督に就任すれば、08年北京五輪惨敗で大バッシングを浴びて以来の現場復帰となる。「汚名返上」を期してのラストチャンスだが、メジャーに挑戦するエース岩隈久志投手(29)が抜けるなど、チーム力低下は間違いないだけに北京五輪以上の試練となることは必至。燃える男が、あえて危険な賭けに打って出るか。 楽天・星野仙一監督誕生に向け、大きく前進した。楽天・三木谷浩史会長(45)が4日、大阪市内で阪神・坂井信也オーナー(62)と会談、星野SDの“譲渡”を申し入れたという。 星野SDは5日、「まだシーズンが終わっておらず、球団とも話はしていない」とした上で、「この年になって、こうやって話がくるのはありがたいこと。正式な話が来たら、テーブルにつかないと
阪神のマット・マートン外野手(29)が達成した年間210安打の日本記録が4日(日本時間5日)、米紙ウォールストリート・ジャーナルなど現地メディアに大きく紹介された。米国では平凡だった外野手が、日本での活躍で母国に名声をとどろかせている。 「米国人タイガース選手が日本でイチローの記録に並んだ」とする見出しで記録は伝えられた。「食事、長時間の練習、威張りすぎの監督や変化球攻めに苦戦する外国人選手もいる。一方で熱狂的な応援や仲間たちとの練習になじむ選手もいる」とマートンの適応力を評価している。 また、カブス所属時代の地元紙シカゴ・トリビューンの関連サイト「シカゴ・ブレーキング・スポーツ」などでもマートンの偉業を報道。「日本で1つの歴史をつくった。イチローに並んだ」と伝えている。
尖閣問題をめぐる菅直人内閣の弱腰対応に、今月2日、全国31カ所の市民が立ち上がった。東京・渋谷では飛び込み参加も含めて約2600人が集結。日本では珍しい光景にロイターやCNNなどの著名海外メディアも取り上げるなど、反響が広がった。だが、なぜか日本のメディアはほとんど報じていない。その背景は−。 参加したフォトジャーナリストの山本皓一氏によると、当日、東京・渋谷では約2600人が2時間にわたって行進を繰り広げ、怒りのシュプレヒコールをあげたという。デモを呼びかけたのは元航空幕僚長の田母神俊雄氏(62)が主宰する「がんばれ日本全国行動委員会」など。 「山田宏・前杉並区長やかつて民主党に所属し、現在は無所属の土屋敬之・東京都議会議員ら、いずれ劣らぬ右派系の論客も登壇しました。多くの参加者は、保守系のシンポジウムや講演会、市民運動を取り上げているCS放送『チャンネル桜』や、関連の動画サイトの呼
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く