新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、緊急事態宣言期間が今月31日まで延長された東京都内で、週末(7月31日、8月1日)の人出に顕著な減少傾向が見られなかったことがわかった。東京五輪の競技会場周辺では前週比で3割以上増えているところもあり、緊急事態宣言による抑制効果が十分に発揮されていない実態が浮き彫りになった。 【図表】2回目のワクチン接種後の副反応、予想以上に年代間で差 携帯電話の位置情報から滞在人口を推計するNTTドコモの「モバイル空間統計」のデータを基に、1日午後3時台の都内主要駅周辺の人出を4連休最終日だった前週日曜日(7月25日)と比較した。東京駅では10・4%減少していたが、新宿駅は3・4%減にとどまり、渋谷駅も5・7%減だった。 一方、五輪シンボルマークのモニュメントなどを見るため、多くの人が訪れている国立競技場(新宿区)付近では、前週比で23・3%増えていた。7月31日朝