私の仕事は、「アタッシェ・ドゥ・プレス」です。この職業をお聞きになったことはありますか? 私が考える「アタッシェ・ドゥ・プレス」は、この短い連載の最後にお話しすることにして、まずは私の昔話をお読み下さい。この仕事が「あ、こういうものなのか」と、初めて自覚した瞬間のお話です。 山本耀司とダーバンの新ブランドをPRする 友人であるデザイナーの山本耀司さんが、あるとき私に向かってこんな話をしました。 「美恵さん、僕は今まで仕事をしてきて“直球”というものを投げたことがないんだ」 何を言っているのか、私にはすぐには分かりませんでした。 「いつも変化球で生きてきた。このあたりで、世の中に対して直球を投げてみたい」 耀司さんの言わんとするところは、こういうことでした。 ――これまで僕は、男物のスーツというものを否定してきた。デザイナーとしてスーツを手がけることは生涯ないと思っていた。ジャケットとパンツ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く