“浪速の視聴率男”やしきたかじん氏が亡くなってから1年がたつ。昨年11月には、食道がんと戦った最期の2年間を、看病した妻・さくらさんの証言を基に描いた『殉愛』(百田尚樹/幻冬舎)が発売された。だが、感動を呼ぶかと思いきや、世間からは「あまりに一人の目線に偏った一方的な話で、ノンフィクションではない」と猛反発を受ける羽目となり、著者の百田氏のツイッターは炎上している。なぜ、このような大騒動となってしまったのだろうか。出版関係者はこう話す。 「著者名をさくらさんにして彼女の自伝とすれば、ここまで大きな騒動にはならなかったでしょう。しかし、そうすると共感を得にくく、売れないと予想されます。さくらさんは世間から懐疑的な目で見られており、週刊誌でも悪く書き立てられていました。そこで、ベストセラー作家の百田氏を表に出し、人気番組の『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)で仲の良い夫婦像を放送するこ