「Kiss×sis」2巻がとらのあなユーザーの嗜好とマッチし好調に推移！
これを読め！店員オススメの1冊 ささめきこと 著者：いけだたかし/メディアファクトリー アライブコミックス 片思いの相手が同性で、おまけに親友だったら――。本作はそんな「女の子を好きな女の子」の切ない片思いを描いております。主人公の村雨純夏は親友の風間汐に片思い中。なのに汐は純夏のそんな気持ちに気づかないまま。親友だからこそ相手が恋愛対象として自分を見ていないことが分かってしまうし、同時に「友達」としてこれ以上ないくらい自分を信頼してくれていることも分かってしまう。いつも近くに居る存在なのに、その近さゆえに想いを伝えることができず、その恋心を胸の奥に秘めたまま、自分もまた友達として接する純夏。 時に無邪気な汐の言動にひそかに傷ついたりもしますが、汐のために頑張る純夏の姿がとてもいじらしく、そして可愛らしいのです。果たして純夏の想いが報われる日が来るのでしょうか。彼女の恋路を応援してあげたく
人気の「とらドラ！」を奈須きのこ先生の「空の境界」が追い上げる！
「京極堂シリーズ」の中でも一二を争う人気作品を、「怪・力・乱・神クワン」などで知られる実力派 志水アキがコミカライズ。原作のストーリー展開に非常に忠実な漫画化になっております。登場するキャラクター達も原作の描写を丹念に追って描かれており、どこかアンバランスな頼子、無骨な木場、頼りなげな関口、眼光鋭い京極堂……等々、原作読者が読んでもイメージがぴったりとハマること間違いなし。小説で培われたイメージを損なうことなく、漫画という表現の中で作品に新たな命が吹き込まれています。 先日から映画も公開となりましたが、こちらは原作にかなりのアレンジを加えているとのこと。同じ原作をそれぞれ異なる表現媒体がどのように料理するか、見比べてみるのも面白いかもしれません。原作未読の方には作品への入り口の一つとして、原作ファンには作品の新たな魅力を再発見することができる非常にオススメの堂々たるコミカライズ作品です。
「とらドラ！」を筆頭に電撃文庫がTOP3を独占！
これを読め！店員オススメの1冊 異国迷路のクロワーゼ 著者：武田日向／発行:富士見書房／発売:角川書店 カドカワコミックス ドラゴンJr. 19世紀末、単身パリへ渡った日本人の少女・湯音（ユネ）。小さな工芸店に奉公勤めをする彼女と、その店に出入りする人々のふれあいを描く一作。異なる文化・習慣の中での生活に不安と戸惑いをたくさん抱えながらも健気に頑張るユネが大変にいじらしく、そして可愛らしいのです。そんなユネの姿を見るうちに店主のクロードを始めとした周囲の人々が彼女のことを理解し、心を通わせて行く様が、優しく暖かに描かれています。 暖かなお話もそうですが、本作のもう一つの見所は、細密な人物や、パリの町並みの描写。19世紀パリの古さと新しさを併せ持った変わり行く時代の空気を捉えた描写、特にカラーページは息を呑む美しさがあります。精緻に描かれたパリの町をちょこちょこ歩くちんまいユネの和装が生むミ
アニメ新シリーズのスタートが決定した「GUNSLINGER GIRL」の売れ行きが好調
これを読め！店員オススメの1冊 桃色シンドローム 著者：高崎ゆうき／芳文社 まんがタイムKRコミックス ゲーム屋の地下で眠っていた少女・モモは二次大戦中に作られた兵器人形。しかし、それを見つけた主人公のスミヤは、彼女を「魔法少女」として教育を始めるのでありました。 兵器という存在なのに、戦争の無い平和な世の中によみがえってしまったことでアイデンティティーを喪失しているモモ。彼女の存在理由を確かなものにするために「魔法少女たれ！」と自分の妄想とおたく的要素をこれでもか、と詰め込むスミヤ。空白を抱える少女と、それを埋めるために頑張る少年という「いい話」になり得る設定でありながら、スミヤのダメ人間的言動のおかげで話はひたすらにバカバカしく変態的な方向へ愉快に転がって行きます。 可愛らしい絵柄に似ないこのテンションとギャグの濃さは必見。そして、セクハラ含みの発言に耳まで真っ赤にしながら「バカ！ エ
いまだ冷めやらぬ「ひぐらし」熱！発売と同時に在庫僅少に！
300年間箱の中に封印されていた鬼の娘・千沙耶と、「鬼切」の血を引く少年・綾史。箱の封印を解いてしまった綾史は鬼切と深い因縁を持つ千沙耶から命を狙われることになるが―― 「東京アンダーグラウンド」の有楽彰展が描く新作は和風ファンタジー。人ならざる者の哀しみを抱えた千沙耶と、彼女に振り回されながらも千沙耶のために奮闘する綾史。根幹の部分でシリアスでひたむきな二人の関係を描きながらも、物語は明るく楽しく展開していきます。運命的な二人の出会いは千沙耶が巻き起こすトラブルに翻弄される綾史の受難の日々の始まりでもあるのでした。 千沙耶の他にもお堅い委員長や、憧れのお姉さん、美人のお母さんなど綾史を取り巻く女性キャラ達もみな魅力的。そんなドタバタの中で綴られる綾史と千沙耶、人と鬼のボーイミーツガール。女の子が何であれ、その子のために頑張る男の子の姿というのは常に格好いいのです。 週間ランキング 先週は
「HELLSING」9巻が2週連続1位！「ハヤテのごとく！公式BOX 限定版」も好調
これを読め！店員オススメの1冊 フランケン・ふらん 著者：木々津克久／秋田書店 チャンピオンREDコミックス ヒロインのふらんは頭にボルトを挿し、体はツギハギの美少女。人体改造も自由自在、死者すら蘇らせる脅威の外科技術を持った彼女が関わる事件を描く本作。人々の願いを受けて善意でメスを揮うふらんですが、その術式の結果は往々にして「人間であること」の範疇を超えてしまいます。そのため、結果が依頼人たちにとって幸せかというと……。 好奇心と善意の塊であるふらんと、被験者たちの結末の対比がユーモラスで、同時に恐ろしくもあります。グロテスクな描写と悲惨な結末が多いのですが、それを扱う側のふらんに罪悪感やタブーといったものが一切無いので、見た目に反して物語はどこか開かれた明るさが。ふらんが関わった物語の結末から恐怖と笑いは紙一重、というのを実感します。 グロくてキュートな新感覚ヒロインとして登場したふら
約1年半ぶり！ 待望の「HELLSING」新刊が発売！
これを読め！店員オススメの1冊 まつろはぬもの ～鬼の渡る古道～ 漫画：木根ヲサム／原作：恒川光太郎／小学館 ヤングサンデーコミックス 数多の神や妖怪、そして死者が行き交う異界「古道」。その古道で、人の魂を喰らう化け物「霊喰み」を狩り続けている少年、レン。「古道」に迷い込んだ人間とレンの出会いを通じて生者と死者のドラマを描くファンタジーです。 魂を喰らった人間の記憶と姿を手に入れて人間を惑わす「霊喰み」によって、死者の残した想いと向かい合うことになる人々。死者から託される想いは哀しくもありますが、それを受け入れて新たな一歩を踏み出していく人々の姿には、どこか優しさと希望を感じさせるものになっています。 そんな人々の姿を横目に見ながら「何か」を探してただひたすら霊喰みを退治を続けるレン。そうまで彼が求めるものは一体何なのか、そして彼は何者なのか――。 これが物語の牽引力として働き、読者の興味
同人誌で人気の異識先生が商業誌で初の単行本を発売
これを読め！店員オススメの1冊 白球少女 著者：山崎毅宜／ソフトバンククリエイティブ フレックスコミックス 野球漫画といえば、熱血、スポコン、真剣勝負。白球を追いかける球児たちの青春を刻んだ物語――といったものを想像するかと思いますが、この「白球少女」は普通の“野球漫画”とはちょっと違う作品です。類稀なる野球の才能を秘めたヒロインの白石円。しかし、彼女は「野球をするなら死んだ方がマシ」と言い放つくらいに野球が大嫌い。そんな彼女の才能を見込んで、怪しく馬鹿馬鹿しい勧誘を繰り広げる弱小野球部の面々。 野球をしたくない円と、野球をさせたい部員たちの攻防が学園生活に巻き起こす波乱の数々。円は何故野球が嫌いなのか、そして本当に野球をすることになるのか――と振り返れば1巻丸々まともな野球をしておりません。 「野球」を中心に据えながら王道野球漫画とは正反対の方向へ進んでいく物語、それを彩る個性的でおバカ
コミックス版「涼宮ハルヒの憂鬱」など売れ筋タイトルが続々発売
これを読め！店員オススメの1冊 一年生になっちゃったら 著者：大井昌和／芳文社 まんがタイムKRコミックス 友達100人できるかな、と不安と期待に胸を躍らせて小学校の門をくぐる新入生のお話――ではなくて、主人公はなんと高校生男子。その彼がひょんなことから小学生一年生（女子）の体になってしまいます。高校生の知識と記憶を持ったまま始まる小学生ライフは新しい発見に満ちているのでありました。高校生から小学生へ、そして男から女へ。二つの「変化」がもたらすカルチャーギャップと、それによって起こるトラブルの数々。トイレの使い方や、男女同室での着替え、スクール水着の感触、お友達とのお付き合いなどなど。一年生なんて子供だよ、と思いつつも男の子と女の子では勝手が違って一筋縄ではいかず、悪戦苦闘する主人公。でも、時たま高校生の本領を発揮してその男気でみんなをまとめてみたり。なかなかどうして、小学生も楽ではありま
アニメ化による効果か「ハヤテのごとく！」と「BLACK LAGOON」に人気集中
これを読め！店員オススメの1冊 つばめ 陽だまり少女紀行 著者：松本規之／徳間書店 リュウコミックス 竹富島、石垣島、長崎、函館、遠野、尾道、神戸、高知――と、北は北海道から南は沖縄まで、日本各地の都市を舞台にして綴られる少女たちの青春の1ページ。 都市ごとに異なる女の子を主役に配し、日常の一場面を切り取った話あり、女の子同士の友情あり、淡い恋愛話あり、ちょっと非日常が入り込んだ話ありと、バラエティに富んだ構成となっております。 イラストレーターとして活躍する著者の初コミックスとなる本作ですが、全ページがカラーという豪華さ。美しい都市の風景に重なる少女たちのみずみずしさがとても魅力的です。実際に行った事は無くても、その町の空気の匂いや光を感じられるような描写と物語。この作品を読んでいると、日常の忙しさを忘れて、自分もちょっと旅に出たくなるような気持ちになってきます。 週間ランキング 元々の
とらのあな限定版も販売！「神曲奏界ポリフォニカ カーディナル・クリムゾン」が熱い！
これを読め！店員オススメの1冊 ちゅーぶら!! 著者：中田ゆみ／双葉社 アクションコミックス コミックハイブランド 「女子中学生＋下着」。何と魅力的かつ蠱惑的な組み合わせでしょうか！ 本作はその素晴らしい組み合わせをテーマに綴られる学園コメディ。主人公の奈由は下着好きのメガネっ娘。アダルトな雰囲気の下着も穿きこなす彼女ですが、その趣味は友達の誤解を招きがちで――。そんな彼女が「女の子の体を守る下着の良さ」を知らしめるために「下着部」という部を作って頑張る物語。 発育途上の女子中学生の体と様々な下着が登場して目にもあやに画面を彩る様はまさに「眼福」の一語に尽きます。毎回毎回、バリエーション豊かな下着に身を包んで登場する女の子たちの、変化しつつある自分の体に恥ずかしがっている様子が可愛らしいのです。が、この作品の魅力はそこだけではありません。自分の好きなことに一生懸命頑張る奈由の姿が魅力的に、
アニメ化で人気急上昇？「キミキスvarious heroines」が2週連続でトップ！
紛争地域のど真ん中、各国の軍隊が入り乱れる激戦区に存在するコンビニ、というユニークな舞台設定のミリタリーギャグ漫画。「コンビニDMZ」はその名の通りDeMilitarized Zone＝非武装地帯。普段は戦争に明け暮れている軍人さん達も、コンビニの中に一歩でも入れば、戦闘行為は元より、銃の携帯すら許されない「お客さま」に。そこでは店舗のルールこそが鉄の掟。歴戦の兵や荒くれ達も店長の商魂の前には子羊も同然。戦場にありながら、正しすぎるくらい「正しいコンビニ」として機能しているDMZ。その正しいコンビニの日常感と過酷な戦場の空気が生み出すギャップが非常に愉快です。次々と訪れる軍人という異質の客をいとも簡単に商売の中に飲み込んで従わせてしまうDMZの可笑しさと（ある意味での）恐ろしさは必見です。 週間ランキング 前回に引き続き「キミキスvarious heroines」2巻が第1位。その人気は留
アニメ放映間近の「キミキス various heroines」が圧倒的な人気と注目！
これを読め！店員オススメの1冊 わたしたちの好きなもの 著者：安永知澄／原作：河井克夫、上野顕太郎、しりあがり寿／エンターブレイン ある作家の一連の作品を読んでいると何となくその人の「作風」というものが伝わってきます。その作風から離れた話に作家がチャレンジしたとき、どんな作品が出来上がるか――それを追求した一冊がこの「わたしたちの好きなもの」です。 「やさしいからだ」で肉体を通して知覚する世界の感触を柔らかく、そしてエロティックに描いた作者。その作者が、原作に迎えた河井克夫・上野顕太郎・しりあがり寿という3人の強烈な個性と格闘して生み出した4編の作品を収録。 ホラー・サスペンスあり、ギャグあり、繊細な心の動きをとらえた作品ありと非常にバラエティに富んだ構成になっています。合作によって作者本人の作風とも、原作者のそれとも異なったテイストが生まれ、実験作的野心と、新鋭作家の気迫に満ちた作品群は
「ぱにぽに」とスピンオフ作品「魔法少女ベホイミちゃん」が同時発売で絶好調！
これを読め！店員オススメの1冊 BLUE DROP ～天使の僕ら～ 吉富昭仁／秋田書店 チャンピオンREDコミックス 謎の美少女から突然「SEXしてください」と要求された主人公・ショータ。1週間以内に彼女と性行為を行わなければ「消去」されてしまうことになってしまった彼ですが、その美少女の正体は、なんと改造されて女の子になってしまった親友のケンゾーなのでありました。親友を相手に果たしてショータは目的を果たすことができるのでしょうか?! 舞台は「アルメ」という異星人に支配された近未来の地球。異性間での生殖能力を失ってしまったアルメによって、歪んだ性の形を押し付けられた人々。嘔吐フェチ、女装、トランスセクシャル、男同士、女同士といった倒錯した性の数々、そしてそれらを包み込むおバカな展開。読んでいてクラクラしてきます。どこをとっても倒錯しているこの世界感は一読の価値あり。 そんな倒錯ぶりに目が行き
「こどものじかん」4巻のDVD付き限定版が超話題!!
これを読め！店員オススメの1冊 ルー＝ガルー 漫画:樋口彰彦／原作:京極夏彦／徳間書店 リュウコミックス 妖怪小説で知られる京極夏彦作品の中で異色作といえる「ルー＝ガルー 忌避すべき狼」のコミカライズ作品。舞台は高度に発達したネットワークによって保護・統制されている近未来の管理社会。食物も人工物となり、人間以外の生物を目にすることすら稀になり、リアルな“生”や“死”から切り離された世界で生活していた少女たちに突然突き付けられた血と肉を伴う“死”。その死をきっかけとして、少女たちは完璧であるはずの社会の綻びを巡る物語に巻き込まれていきます。 タイトルの「ルー＝ガルー」とはフランス語で「人狼」という意味。その人狼が物語の中でどういう役割を果たすかは読んでのお楽しみ。基本的には原作の物語・雰囲気を保ちながらも、漫画ならではのアレンジが効果的に機能していて、また原作とは違った魅力を生み出しています
まさに「らき☆すた」尽くしの1週間！
SF者の早川さん、純文学読みの岩波さん、ホラー小説マニアの帆掛さん、ライトノベルが好きな富士見さん、稀覯書マニアの国生さん。本好きな女の子5人の日常を描いた4コマ漫画。 もともとはブログで連載されているウェブコミックですが、早川書房によってこの度晴れて書籍化となりました。本好きならば早川さん達の言動に「あるある」と感じること間違いなしのネタが満載。自分の知識や「好き」を何らかの形で他人にアピールせずにはいられないという「おたくの業」を彼女たちの言動に見出して共感しつつも、難儀な性分だなあ、と我が身に照らし合わせて思わず苦笑したり。 「早川さん」なのでSFネタが多めではありますが、そこに描かれているマニア気質というかおたくの業というものは、あらゆるジャンルの本読みにとって根っこの部分で通じている普遍的なものなので、SF者でなくてもとっつき易く読めます。とにかく、本好きな人には手にとってもらい
秋葉原のタイガー1号店で起きた「らき☆すた殺人事件」！その店ってもしかして？
双子の美人姉妹と、その弟の間で展開するちょっと危険でかなりエッチな三角関係を描いたラブコメ作品。 「あこ」と「りこ」の双子の姉妹と主人公の圭太の間に血縁は無く、両親も三人の関係を推奨、姉妹も「弟ラブ！」を前面に押し出して迫ってくるので、姉弟の恋愛に絡まるインモラルさや暗さは一切無しの、とにかくラブラブで明るい話が展開していきます。様々なシチュエーションでのキスを中心として、もっとスゴいことまでしてくれる姉妹の甘くて過激な愛情表現にはドキドキさせられっぱなし。 裏表なしに明るくて積極的なあこと、クールだけれど二人きりになると積極的なりこ。タイプが異なるけれど「弟ラブ」で積極的という点では同じ二人。その二人が一人の弟を巡って張り合う様が何とも可愛らしいのです。 三人の認識が「家族」からそれぞれ「男性」「女性」に変わっていく心の機微も丹念に描かれていて、恋愛モノとしての説得力もあり、これからどん
「ゼロの使い魔」などアニメ化作品のタイトルが上位を占める
これを読め！店員オススメの1冊 エンシェントミスティ 原作:虚淵玄／作画:中村哲也／メディアワークス／電撃コミックスEX 「吸血殲鬼ヴェドゴニア」のシナリオライター虚淵玄と「腐り姫」の原画中村哲也という美少女ゲーム界では知らぬ者が無い二人によるコラボ。これだけでも興味をそそられますが、中身も期待に違わずバッチリエンターテイメントしております。 見た目はロリな美少女、しかし薬を飲むと本来の妖艶なお姉さまに変身するトレジャーハンターのミスティが、オーパーツ「黄金ジェット」（と第一発見者の美少年・ロコト君）を巡って大英博物館を向こうに回しての大奮戦。ミスティに仕える不定形可変メイドのエリアールさん、立ちふさがる大英博物館戦術学芸員のタウンゼント卿（男色マッチョサイボーグ）など、個性豊かな脇役たちが物語り を盛り上げます。そして彼らが求める黄金ジェットには――。 物語に詰め込まれたスリルとアクショ
奈須きのこ先生の「DDD」2巻が1巻発売時と変わらぬ勢い！
ケンカで無敵の強さを誇るヒラマサと、小学校からの付き合いで彼と一緒にいるイサキ。ケンカに明け暮れる荒んだ日々を送る2人だが、ある日因縁をつけたカップルに返り討ちにあってしまう。実はそのカップルとは男女一組が手を繋いだまま戦うという奇妙な格闘技“アベック”のチャンピオン。リベンジのためにその“アベック”への挑戦を決意する2人。しかし、女にからきしの2人の前途は多難、果たしてリベンジはなるのか――。 2人の荒んだ若者と、“アベック”なる奇妙なスポーツが絡む異色の青春ストーリー。馬鹿で無軌道なイサキとヒラマサのコンビですが、美しくもなく愉快でもない青春の泥沼でもがく姿は憎めないものがあり、逆にある種の爽やかささえ感じられます。 また、正道から外れ気味の埃っぽい人生をシニカルに、そしてどこか滑稽味を帯びて語るイサキの言葉が何ともユニークで、そこには詩情すら感漂っております。そんな「世間」から落っこ
8月1日は801(やおい)の日とします！
支配民族と奴隷民族が存在する階級社会。その支配者階級が使う人間の精神をコントロールする特別な「呪術」。太古の戦争で凍結してしまった母星と、その星へ帰還を始める人々。二つの惑星と民族の間の忘れられた記憶が、一人の青年の運命の歯車を動かし始める――。 『ぶっせん』『秘密の新選組』などでエッジの効いたギャグを描いてきた三宅乱丈が放つファンタジー大作。この世界独特の用語が次々と登場しますが、戸惑うようなことはなく、歴史、政治、習俗といった世界観の部分から強固に作品世界を構築しており、この緻密な設定に基づいて語られる壮大な物語が説得力を持って読むものをぐいぐいと引き込んでいきます。ギャグだけにとどまらない著者の才能がほとばしる一作。是非、腰をすえてじっくり読んでみてください。 週間ランキング ランキングのワンツーには前回と同様、「真月譚 月姫」5巻と「ドージンワーク」4巻(限定版・通常版)がランクイ
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