ホンダは14日、北海道鷹栖町のテストコースで、軽自動車の新型オープンスポーツカー「S660」を公開した。表面には渦巻き模様のシールが貼られていたが、ほぼ市販する予定の車体だという。3月中に色や価格など詳細を発表し、4月にも発売する。 ホンダの軽スポーツ車は1991年~96年生産の「ビート」以来19年ぶり。伊東孝紳(たかのぶ)社長は「夢のある車両に仕上がった」と話した。 後輪駆動で、車を安定させるために車体中央部にエンジンを配置したミッドシップタイプだ。屋根は布製の「ソフトトップ」を採用した。「開閉に手間はかかるが、(軽くすることで)走る喜びを重視した」(開発担当者)という。 エンジンは軽ワゴン「N―BOX」のものをスポーツカー向けに改良した。マニュアル車とオートマチック車がある。価格は200万円前後を予定している。(大畑滋生)