JR東海は名古屋車両区(名古屋市中村区)で4月から運用を開始したレール運搬用気動車「キヤ97形」を報道関係者に公開した。両端の運転台を残して通勤形車両をくり抜いたようなユニークな外観が話題になりそうだ。 今回公開された「キヤ97」は25メートルある定尺レールを運ぶ気動車で、2両を背中合わせに連結したものが1編成。最高時速は空車時で時速110キロ、最大46本のレールを積むことができる。 JR東海は在来線12線区で年間約190キロのレールを交換している。これまではレールを積んだ貨車を機関車が牽引(けんいん)していたが、進行方向が変わるたびに機関車を付け替える必要があった。「キヤ97」は自力で前後に走れるので作業が効率的になる。 7月には200メートルあるロングレール用の「キヤ97」の運用が始まる。1編成が13両(動力車8両、附随車5両)と今回を上回る迫力が想像され、デビューが待ち遠しい。 電気