1964年、アジアで初めてのオリンピックが開かれたこの年、“夢の超特急”と称された新幹線が営業運転を開始した。10月1日、東京駅を発車した一番列車0系「ひかり1号」の、独特の流線形をした先頭車両。あの「顔」は、山下さんら熟練の職人がハンマー1本で仕上げたものだった。以来、現在東海道・山陽新幹線の主力となっている700系や台湾新幹線、リニアモーターカー実験車両まで、同社はこの「打ち出し加工技術」を駆使して数々の車両を世に送り出してきた。外板だけではない。運転席の天井、窓枠、運転台関連部品を始め、そこここに同社の経験と技術が反映されている。世界に誇る超高速鉄道は、今日も匠の技に守られて疾走しているのである。
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