編成ごとに7色のレインボーカラーに塗り分けた電車が走る京王井の頭線(渋谷−吉祥寺間、12・7キロ)に「新型1000系車両」(5両編成)がデビューした。現在はライトブルーの1編成のみだが、今年度末までにさらに4編成を投入する予定。外観は従来の1000系とほとんど変わらないが、正面と側面の行き先表示が大きくなり、フルカラー化したことが見分けるポイントになる。 井の頭線は昭和8年に渋谷−井の頭公園間が開通、翌9年に終点の吉祥寺まで延伸し、戦後の23年に京王電鉄の路線となった。 今年3月末現在で平成8年デビューの1000系が15編成75両、昭和37年デビューの3000系が14編成70両が走行。新型1000系は3000系との置き換えになる。 車内に目を移すと新型車両の改良点に気づく。ドア上にある案内表示が液晶画面になり、停車駅ホームの階段やエレベーター、トイレの位置などを分かりやすく案内できるように
松山城などの歴史遺産を観光に活用しながら、買い物客らでにぎわう商業発展のまちづくりを進める松山市は、国に申請していた「松山市中心市街地活性化基本計画」が、中心市街地活性化法による認定を受けたと発表した。観光客誘致に伴う事業実施の際、国の補助を受けやすくなる。 同基本計画は、今年11月から25年3月までの約4年半。事業数は68事業で、区域は中心市街地の約450ヘクタールが対象となっている。 司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」を冠としたまちづくりを軸に、旅行会社などと連携して観光客を呼び込む。松山城や道後温泉など主要5施設の観光客数を、現在の年間135万人から160万人へ伸ばすことを目標にしている。 具体的には、施設など名所巡りの利用に特典を設けた「回遊割引パス」の発売など滞在客の回遊性の促進▽JR松山駅での路面電車とJRの乗り換えの利便性向上へ、駅の立体交差事業に合わせて路面電車の線路をJR松山
阿久根市の特定非営利活動法人(NPO)「Big up(ビゴップ)」が、同市の肥薩おれんじ鉄道阿久根駅に、今年4月の開設を目指していたバイク旅行者向け宿泊施設・ライダーハウスが16日、ようやく同駅に設置される。車両改装など経て、早ければ12月中旬ごろオープンする予定。 今年3月に運行廃止となったJRの寝台特急「なは」の列車2両を購入し活用。駅入り口北側敷地に設置、それぞれ宿泊室と談話・交流室に使い分ける。 JR熊本操車場から線路で12日深夜、肥薩おれんじ鉄道野田郷駅まで移動した後、1両目が14日午前2時すぎ、2両目は16日同時刻ごろ、ともに陸路で阿久根駅へ到着。同日早朝には、2両の設置を終える。 ライダーハウスは、国が助成する地方再生モデルプロジェクトの一つで、阿久根市の「アクネうまいネ自然だネプロジェクト」の柱。観光案内の情報発信や、駅近くの農地での農業体験を促すなど駅の交流拠点化を
東日本旅客鉄道(JR東日本)は12月12日・18日・19日・22日・25日・26日の夜限定でお座敷列車「お座敷東金号』を運行する。両国駅を19:30発、終着駅の成東駅に21:10着となっており、いわば"ホームライナーのお座敷列車版"。途中で錦糸町、千葉、蘇我、鎌取、誉田、土気、大網、東金に停車するため、内房線、外房線の沿線に住む人も利用しやすいという。 お座敷車両「ニューなのはな」 お座敷車両の室内 車両はお座敷タイプの「ニューなのはな」を使用する。全席がグリーン車の指定席扱いとなっており、乗車するためには利用する経路の乗車券(定期券も可)と、利用区間の指定席グリーン券が必要となる。ちなみに両国から成東まで乗り通す場合の指定席グリーン料金は100kmまでの扱いで950円、千葉駅から成東駅までは50kmまでの扱いで750円。指定席グリーン券は乗車日の1カ月前から最寄り駅のみどりの窓口または指
◇高低差利用、車体に動力なし--東大生産技術研千葉実験所 ジェットコースター技術による世界初の公共交通システム「エコライド」が14日、千葉市稲毛区の東京大生産技術研究所千葉実験所で公開された。車体にエンジンなどの動力はなく、「省エネ型都市交通システム」として4年後の実用化を目指している。 線路の高低差から生まれる「位置エネルギー」を利用し、ウレタン製車輪で傾斜を滑り降りる。実験用の線路は全長約100メートルで高低差は約3メートル。時速23キロで走行でき、滑り降りた後はワイヤで引き上げられる。ブレーキに発電機が付いており、車体に蓄えた電力を発車時の加速に利用する。走行距離は最長10キロで、1両の定員は12人。鉄道駅と大規模住宅地や観光施設を結ぶ公共交通機関として期待されている。 同研究所の須田義大教授は「ジェットコースターは脱線防止技術が発達しており、公共交通に利用すれば非常に安全な乗り物に
東京大学は14日、坂を下る勢いを利用して走る省エネ型都市交通システム「エコライド」の実証実験を開始すると発表し、実験風景を報道陣に公開した。 ジェットコースターと原理は同じだが、スローで安心できる乗り心地を目指す。 千葉市内に作った実験線は、長さ100メートルで高低差は2・8メートル。実験車両は、坂を下って速度を時速20キロまで上げ、ブレーキをかけて終点に止まった。 モーターなどの動力を使わないため車体は軽く、高架式の線路もコンパクトになる。建設費は1キロ・メートルあたり20億円とモノレールの5分の1程度で済む。ただ、実用化する時は、終点から下って戻る逆傾斜のレールも必要になる。鉄道の駅と大規模住宅地の間など10キロ未満の近距離輸送に向く。東大の須田義大教授は「4年後の実用化を目指したい」と言う。
県や沿線市町村などでつくるリニア中央エクスプレス建設促進県協議会(会長・村井知事)は13日、都内でJR東海や国土交通省、国会議員らへの要請活動を行った。リニア中央新幹線を諏訪・伊那谷回りの「Bルート」で早期実現するよう求めた協議会側に対し、JRは国交省から建設費など新たな調査の指示を受けた後、地元と十分話し合う姿勢をあらためて示した。 JRへの要請は非公開。協議会側は小坂樫男・伊那市長が、同社が「直線ルート」で想定する南アルプスを貫くトンネルについて「南アは隆起し続けており、技術的に可能か」をただした。諏訪郡富士見町の矢嶋民雄町長も「安全に建設できるのはBルート」と主張した。 JR側は南アのトンネルについて「難工事だが、建設は可能」と説明。一方でBルートについても、諏訪地域付近で大きくカーブする点など「簡単ではないが、工夫すればできる」と話したという。 一方、自民党リニア特命委員会の
来年3月20日の阪神なんば線(尼崎-近鉄難波)開通で、神戸・阪神間と奈良を結ぶアクセスが便利になり、近畿大(大阪府東大阪市)や武庫川女子大(西宮市)など沿線大学が受験生獲得を目指し、アピールに力を入れている。少子化で大学間の生き残り競争が激化する中、通学圏拡大は受験生を取り込む好機。本格的な受験シーズンを控え、試験会場の増設や広告看板の掲示などPR合戦が熱を帯びている。(金海隆至) 阪神なんば線は、西大阪線(尼崎-西九条)を近鉄難波まで三・四キロ延伸。阪神と近鉄が三宮-奈良間で相互乗り入れ運転し、約一時間二十分で結ぶ。 近鉄大阪線の長瀬駅が最寄り駅の近畿大は、推薦入試の出願期間中。「近畿大学への近道です」のキャッチコピーで、JRや阪神、阪急などの車内広告約一万五千枚や主要駅にポスターを張るなどアクセスの向上をアピールしている。 近畿大によると、本年度の全受験生約九万七千人のうち、兵庫県在住
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