車で行けない“秘境の無人駅”として鉄道ファンに人気のJR土讃線「坪尻(つぼじり)駅」(徳島県三好市)で今年冬に盗まれた記念スタンプが、約1300キロ離れた青森県のJR津軽線「中沢駅」で見つかり、坪尻駅を管理する阿波池田駅に届けられた。心ないファンに持ち出されたのだろうが、発見までの経緯は謎。旅人の思いの詰まったスタンプだけに、JR四国は14日、帰還を記念した祝賀会を開く。 駅のスタンプは、近年の鉄道ブームで来訪者が増えてきたのを受け、住民グループ「おおぞら会」が旅人の思い出にと、平成20年5月に設置。縦7センチ、横11センチのゴム印で、急勾配(こうばい)を上るためのスイッチバック(折り返し用線路)を通る列車がデザインされている。待合室の壁にチェーンでつないでいたが、今年1月26〜2月7日に盗まれたという。 スタンプはもう戻ってこないのでは−。地元でもあきらめかけていたところ、4月22日に青