首都圏の鉄道各社が通勤路線で、追加料金でゆったり座れるサービスの競争にしのぎを削っている。背景には、高齢化で有料シートのニーズが高まっていることに加え、少子化で沿線地域の人口が減る中、サービス向上で乗客数の落ち込みを食い止めたいとの思惑がある。【本多健】 JR東日本は2020年度を目標に、中央線快速にグリーン車を導入する。2両分のグリーン車を連結するため多くの駅でホーム延長工事が必要だ。総事業費約750億円を見込み、上野東京ライン建設費の約1・8倍。広報担当者は「高くつきますが、投資効果は十分にあると判断した」と胸を張る。グリーン車の投資効果を巡り社内で長年議論があったが、住みたくなる沿線を目指す必要性が高まり、決断したという。 JRはもともと東海道、横須賀両線のみだったグリーン車を1980年、総武線快速に導入。さらに04年以降、東北線や高崎線などにも拡大していく。昨年6月の調査で、平日平
JR東日本は25日、いわき市で会見し、2017(平成29)年春の運転再開を目指す常磐線浪江―小高間(8.9キロ)について、来年1月6日に復旧工事に着手すると発表した。 同区間は東日本大震災の地震で、浪江町の請戸川にかかる室原川橋りょう(全長108メートル)の橋脚の一部が断絶してずれるなどの被害があった。復旧工事は橋の修繕から始め、軌道や信号・通信設備、駅舎などの工事を行っていく。工期は約1年。事業費は約50億円の見込み。 同社が7~8月に測定した空間放射線量結果によると、同区間の最高値は毎時1.5マイクロシーベルト。国の除染と並行して、同社も線路敷きなどの除染を行う。 同社は同区間の再開時期について、浪江町の帰町開始時期に合わせるとしている。先行して工事を進め、再開時期の詳細は町と協議して決める考え。
24日に閣議決定された2016年度政府予算案について、中村知事は25日、談話を発表した。九州新幹線長崎(西九州)ルートのフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発費として前年度のほぼ半額(11億円)が計上されたことについて、「耐久走行試験の再開を来年度後半と想定し、(半年分の)費用を確保したものと捉えている」とした。 予算案のうち、県内関連分では、新幹線などの予算のほか、陸上自衛隊の水陸機動団の新編などに関わる事業費として前年度比41%増の106億2900万円が計上された。 また、被爆建物の「旧城山国民学校校舎」の保存支援に2000万円が盛り込まれ、長崎市の田上富久市長が同日の定例記者会見で評価した。会見では、2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に出場するスコットランドが、長崎を事前キャンプの場所に正式決定したことが発表された。
首都圏の鉄道各社が通勤路線で、追加料金でゆったり座れるサービスの競争にしのぎを削っている。背景には、高齢化で有料シートのニーズが高まっていることに加え、少子化で沿線地域の人口が減る中、サービス向上で乗客数の落ち込みを食い止めたいとの思惑がある。【本多健】 JR東日本は2020年度を目標に、中央線快速にグリーン車を導入する。2両分のグリーン車を連結するため多くの駅でホーム延長工事が必要だ。総事業費約750億円を見込み、上野東京ライン建設費の約1.8倍。広報担当者は「高くつきますが、投資効果は十分にあると判断しました」と胸を張る。 グリーン車の投資効果を巡り社内で長年議論があったが、住みたくなる沿線を目指す必要性が高まり、決断したという。
<BRT復旧>仙台へのアクセスで差 東日本大震災で被災したJR気仙沼線と大船渡線の復旧を協議した25日の沿線自治体首長会議で、沿線5市町のうち、気仙沼市は気仙沼線のBRTによる復旧の受け入れを保留した。同じ沿線の南三陸町は早々に受け入れを表明。仙台圏へのアクセスの利便性など環境の違いが判断を分けた。 気仙沼市の菅原茂市長は会議後、BRTで同意しなかった理由について「地域振興策の課題もあるが、一番は仙台圏へのアクセス問題」と説明。JRとの話し合いがまだ必要との考えを強調した。 震災前、気仙沼-仙台間は気仙沼線や東北線の快速によって約2時間で結ばれていた。菅原氏は「これまで(快速列車が)持っていた仙台へのアクセス機能をJRが担ってほしい」と求める。 一方、復興まちづくりに影響するとして、首長会議の年内合意を訴えていた南三陸町。佐藤仁町長は今回の気仙沼市の判断について、「それぞれ自治体の考
【東京支社】東日本大震災で被災したJR大船渡線気仙沼―盛(さかり)間(43・7キロ)の復旧を協議する沿線自治体首長会議が25日、国土交通省で開かれ、大船渡、陸前高田、気仙沼の沿線3市が鉄路復旧の断念を受け入れ、JR東日本が提案したバス高速輸送システム(BRT)の継続が正式に決まった。JR側はBRTの運行改善や新幹線との接続向上などを示し、各自治体は今後、利便性の向上を求めていく。 大船渡市の戸田公明市長、陸前高田市の戸羽太市長、気仙沼市の菅原茂市長と座長の山本順三国交副大臣、本県の千葉茂樹副知事、JR東日本の深沢祐二副社長らが出席し、非公開で行われた。 会議では、7月にJR東日本が提案したBRT継続について、戸田市長が市民や市議会の意見を踏まえて18日に回答した受け入れを重ねて表明。戸羽市長は市民の一部区間で鉄路復旧を求める声も伝えたが、JR側は利便性の低下などを理由に鉄道復旧の可能性を
沿線3市長が受け入れ 東日本大震災で被災し不通となり、バス高速輸送システム(BRT)で仮復旧しているJR大船渡線気仙沼-盛間(43・7キロ)について大船渡、陸前高田、宮城県気仙沼の3市長は25日、東京都内で開かれた第3回大船渡線沿線自治体首長会議で、JR東日本から提示されたBRTによる本復旧を受け入れた。鉄路復旧は正式に断念。首長会議は今回で終了し、今後は各市がJR側とBRTの利便性向上について個別に協議していく。 会議には座長の山本順三国土交通副大臣をはじめ、沿線首長、JR東の関係者らが出席。非公開で行われた。 前回7月の会議で、JR側は安全性、費用負担の面も考慮し「復興に貢献する持続可能な交通手段」としてBRT本復旧を提案し、3市が市民や利用者、議会などと協議。大船渡市は戸田公明市長が18日、JR東に受け入れを表明。陸前高田市は結論を一本化せず、今回の会議に臨んだ。 終了後、各
JR東日本水戸支社は25日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で不通となり、2017年3月の運転再開を目指す常磐線浪江(福島県浪江町)-小高(南相馬市)で、来年1月6日に復旧工事を始めると発表した。 同区間8.9キロは第1原発から20キロ圏内で、大半が避難指示解除準備区域、一部が居住制限区域に指定されている。JR東の測定によると、線路上の空間線量は最大で毎時1.5マイクロシーベルト。国の直轄除染に加え、JR東も山間部などで除染を実施する。 地震で左右にずれた橋脚や変形した線路、傾いた電化柱などを修繕し、信号・通信設備を交換する。工期は約1年で、事業費は約50億円。 浪江町は17年3月以降の避難指示解除を目指している。水戸支社は、解除が遅れた場合は「町と運転再開の時期を協議する」と説明した。 福島県内の常磐線の不通区間は、相馬-浜吉田(宮城県亘理町)が16年末の再開を予定。竜田-
東日本大震災で被災したJR大船渡線のBRTでの本格復旧をめぐり、沿線首長が25日、受け入れを表明した。気仙沼線の結論は持ち越しとなった。沿線住民にはBRTの利便性アップを期待する声と、地域交通の持続性やまちづくりへの影響を心配する声が入り交じる。 仙台市青葉区の会社員女性(42)は、陸前高田市に帰省する際にBRTを利用する。「鉄道より運行本数が増え、待ち時間も減った。地元の要望を聞き、もっと使いやすくしてほしい」と期待する。 大船渡市のBRT懇談会委員を務めた陸前高田市の菅原いずみさん(47)は、長男がBRTで大船渡東高に通学する。「本数が多く便利」と評価する一方で「BRTの利便性だけを追求すれば路線バスが廃れる。全体のバランスを考える必要がある」と指摘する。 鉄路復旧を求める市民団体を今月設立した大船渡市のNPO法人理事長岩城恭治さん(76)は「レールでつながってこそ鉄道。BRTで
東日本大震災の津波で被災し、バス高速輸送システム(BRT)で仮復旧しているJR大船渡線盛―気仙沼駅間(43・7キロ)の復旧方針が25日にようやくまとまった。東京都内で開かれた第3回「沿線自治体首長会議」で、大船渡、陸前高田、宮城県気仙沼の沿線3市が鉄路復旧をあきらめ、BRTによる本格復旧に合意した。 会議には、沿線3市の市長のほか、座長を務める山本順三国土交通副大臣や、JR東日本の深沢祐二副社長らが出席した。会議は非公開で行われ、7月の前回会議でJR側が示したBRTによる復旧案について、3市が検討結果を述べた。 大船渡市の戸田公明市長は「BRTによる本格復旧は、やむを得ない」とし、18日にJRに提出したBRTの持続性確保などを求める要望への配慮を求めた。気仙沼市の菅原茂市長は「(利用者の多い)大船渡、陸前高田の意見を尊重する」とした。 一方、陸前高田市の戸羽太市長は、市としての結論を示さず
仕事を離れてゆっくり休みたい、最近のはやりを体験したい……。目的は何であれ、ちょっと出かけてみたくなるときがありませんか? 日経電子版では「トレンド探検隊」を新たに結成し、世の中で話題になっていたり、人気を集めたりしているスポットに出向き最新の情勢などを探ります。休日のひととき、ユルッとした動画とともにお楽しみください。「電車には いつ乗るのだろう この旅は」。前回に引き続き、アシスタントの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く