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秋田県と新潟県を結ぶJR羽越線が7月末で全線開通から100周年を迎えるのに合わせ、鉄道カメラマンの佐藤和博さん(74)=秋田市外旭川=が、写真集「羽越本線100周年」を自費出版した。1970年から撮りためてきた作品の中から力作を厳選。「カメラマンとしての活動の集大成」と語る。 写真集には、佐藤さんが70年7月から今年4月まで50年以上撮影した約90枚を掲載。水を張った田んぼに車体を映す貨物列車、夏晴れの日本海沿いを走る普通列車、黄金色に染まった田園地帯を進む特急「いなほ」など、四季折々の風景を走るさまざまな車両の姿を活写している。 写真集は先月出版。A4判112ページで2640円。由利高原鉄道本社(矢島駅内)で販売している。今後秋田市内の書店でも販売する予定。
小坂町の体験型観光施設「小坂鉄道レールパーク」は今月、開園10年を迎えた。小坂鉱山の歴史を伝える産業遺産的価値に加え、寝台特急だった車両での宿泊など観光資源としての価値も高い。これらの強みを生かし、次の10年につなげたい。 レールパークは、2009年に廃線となった小坂鉄道小坂線の小坂駅舎や車両などを町が無償で譲り受けて整備し、14年6月に開園。観光トロッコやレールバイクの乗車体験ができるほか、機関車やラッセル車などを展示している。15年には寝台特急「あけぼの」(14年3月廃止)の車両を購入し、宿泊できるようにした。 あけぼのが導入された15年度の約2万2千人を最多に、14~23年度で計約14万4千人が来園した。あけぼのでの宿泊は新型コロナウイルス禍により20~23年度に休止したが、今年5月に再開した。 今季宿泊営業日のうち7~10月の計20日間は、提供可能な27室が予約でほぼ埋まっている。
秋田県内で「Suica(スイカ)」などのIC乗車券が、JR在来線17駅で利用できるようになってから5月で1年を迎えた。JR秋田支社の調査では乗客の3分の1超が利用するなど、普及は徐々に進んでいる。ただ、利用可能エリアが秋田市と近郊に限られており、「使いたくても使えない」といった声も聞かれる。秋田支社は「利便性向上のため、対応駅の増加に努めたい」としている。 先月27日夕方のJR秋田駅で、在来線改札を通る乗客の様子を記者が観察すると、500人のうち約4割の187人がIC乗車券を利用していた。「磁気の乗車券より便利」(女子高校生、秋田市)、「コンビニなどで買い物する時にも使える」(60代会社役員男性、潟上市)「乗り越し精算がスムーズ」(男子高校生、秋田市)といった声が聞かれた。
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