JR東日本新潟支社は24日、2022年8月の豪雨で一部区間で運休が続く米坂線について、JR東と沿線関係自治体が復旧に向け話し合う「復旧検討会議」の第3回会合を、山形県小国町で29日に開催すると発表した。 白山弘子支社長は24日の記者会見で「3月の会議で沿線自治体から情報やデータを頂いた。さまざまな角度から検討しまとま…
下野市とJR東日本大宮支社は22日、市へのふるさと納税の返礼品として、JR東日本小山車両センター(同市緑2)での「車両貸し切り親子体験会」を出品した。同センターに所属する車両1編成を貸し切り、運転台と客室内の機器操作を体験するほか、こども駅長制服を着用しての記念撮影もできる。JRとのコラボで体験型返礼品を提供するのは県内では初。JR宇都宮線の3駅がある同市ならではの返礼品として、マニアを中心に注目を集めそうだ。 体験会は6月22、23日で、1回1時間45分とし各日5回行う。募集するのは、満5歳以上中学生以下の子供1人と18歳以上の同伴者1人を1組として計10組。車両は運用中の車体を用い、E231系またはE233系のいずれか1編成で、運転台でのハンドル操作やドアの開閉、車内放送などが体験できる。また、時間内は同センター内を走行する車両や施設見学など、自由に楽しめる。寄付金額は5万円。定員にな
山陰線の部分的な運転再開について説明するJR西日本広島支社の広岡支社長=山口市で2024年5月23日午前10時3分、脇山隆俊撮影 2023年6月末からの大雨で被災し一部区間で運休が続くJR山陰線を巡り、JR西日本は23日、部分的に6月22日から運転を再開する方針を明らかにした。山口市で開かれた記者会見で、同社広島支社の広岡研二支社長が概要を説明した。 運休が続いている山陰線の長門市―小串駅間の約50キロのうち、先に復旧工事を終える長門市―人丸駅間の約14キロと、滝部―小串駅間の約15キロの2区間で先行して運転を再開する予定。いずれも6月22日の始発から、通学時間帯を中心に列車を走らせる。一方、利用…
利用が低迷するJR木次線の出雲横田駅(島根県奥出雲町)―備後落合駅(庄原市)区間について、JR西日本山陰支社(鳥取県米子市)の佐伯祥一支社長は23日の定例記者会見で、区間の今後のあり方について関係自治体に協議を申し入れる意向を明らかにした。「利用が厳しい状況が続いている。地元にうかがい、地域の移動実態に応じた持続可能な交通体系について相談させていただきたい」と述べた。【渕脇直樹】 同支社によると、両駅区間は29・6キロで、2022年度の1日1キロ当たりの利用者は54人。佐伯支社長は会見で「通勤通学など生活利用がほとんどなく、大量輸送という鉄道の特性を発揮できていない」と指摘。その上で「関係自治体に利用状況を説明し、進め方を含めて相談したい」と話した。
鉄道友の会から「ローレル賞」に選ばれた次世代型路面電車(LRT)=宇都宮市で2023年8月26日午後3時1分、宮間俊樹撮影 宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)の宇都宮ライトラインが23日、優れた鉄道車両に贈られる「ローレル賞」を受賞した。同時に選ばれる「ブルーリボン賞」は、日光・鬼怒川エリアを発着する東武鉄道の新型特急「スペーシアX」に決まり、県内で定期運行される車両がダブル受賞する「快挙」となった。
九州新幹線長崎ルートの未着工区間、新鳥栖(鳥栖市)―武雄温泉(武雄市)間の整備方針を巡り、長崎県側が提案した国を交えた4者による協議について、山口祥義知事は23日の記者会見で「元々(地元で)合意があったところに国が来ている。その前から国を入れてというのは私からするとよくわからない」と否定的な考えを示した。 山口知事は、佐賀、長崎両県知事とJR九州社長による3者トップによる意見交換について「新たな合意を作っていくのはなかなか難しいと思った次第だが、3者が会うのは意義があったという話にもなった」と強調。長崎県に対し、「(地元合意の前に)国に要請するのは筋違いではないかという話は再三している」と述べた。
通勤快速の廃止などJR京葉線の3月のダイヤ改正を巡り、千葉市は22日、ちばぎん総研などと実施したアンケート結果(速報値)を発表した。回答者平均で通勤・通学時間が約15分増加。また、81・6%が「悪い影響がある」と回答した。【柴田智弘】 アンケートは3月23日~4月30日、インターネットで実施。1万4849人(男性約6割、女性約4割)が回答し、うち同線利用者は1万3727人。居住地域は、千葉市内52・1%▽内房・外房線沿線27・2%▽同市以西6・5%など。利用駅は多い順に、蘇我▽海浜幕張▽鎌取▽稲毛海岸▽検見川浜――だった。 改正の影響については、「悪影響」81・6%、「ほぼ影響がない・気にならない」8・8%、「良い影響」7・1%だった。 「悪い影響」の内容は、乗車時間が74・9%、帰宅時間は71・4%だった。通勤・通学で増加した時間は、回答者平均で千葉市内が14・4分、内房・外房沿線が20
山口市阿知須の「山口きらら博記念公園」で22日夜、アイドルグループ「King&Prince(キング・アンド・プリンス)」が出演した花火イベントがあり、終了後、JR新山口駅で終電に乗り遅れた1000人以上のファンらが帰宅困難になり駅構内で一夜を明かした。JR西日本の職員が水や毛布などの支援物資を配り、目立ったトラブルはなかった。 午後8時半ごろに終了したのに、なぜ? イベントは午後6時半開演で、午後8時半ごろ終了。約3万人が詰めかけた。主催者側は、帰宅者用に約10キロ離れた会場と新山口駅を結ぶシャトルバスを運行したが、道路が渋滞し、午後11時前の山陽新幹線の最終電車に乗れなかった人たちが滞留したとみられる。 「バス、進まなかった…」 主催者はホームページなどで「終了後のシャトルバス乗車には混雑で、最後の客が乗車するまで3時間程度の時間を要することが予想される」と呼びかけていたが、神戸市から7
E2系新幹線は1997年、東北新幹線と北陸新幹線でデビューした。東北新幹線では時速275キロでの運転を実現させ、当時は「新幹線高速化の旗手」ともてはやされた。 だが、四半世紀が過ぎた今では初期車両はすべて引退。2010年の新青森駅延伸に際して投入された6編成だけが残る。 新幹線は高速運転を行うだけに1日当たりの走行距離が長く、寿命は十数年が一般的だ。長く親しまれた「E2系」にも、いよいよ終焉(しゅうえん)の時が近づいてきた。 「スーパーひかり構想」がルーツ このE2系と、JR東海の初代のぞみ「300系」(12年までに全車引退)は、技術的にはいわば「親戚筋」となる。そのルーツは国鉄時代の「スーパーひかり構想」だ。 70年代後半、国鉄は財政状況や労使関係の悪化などで、新技術の開発に非常に消極的になっていた。64年開業の東海道新幹線では「0系」新幹線の初期車両が老朽化し、取り換えも必要になっ…
西日本鉄道の主力路線である天神大牟田線の西鉄福岡(天神)―西鉄久留米間38・6キロが4月12日、開通100年を迎えた。福岡県を南北に結ぶ大動脈は沿線開発とともに通勤通学の足となり、輸送力を高めた。近年は少子高齢化や沿線南部の人口減少に伴う利用客の落ち込みをいかに補うかが課題となっている。 「地域の活性化に力を入れてきた。今後も総合力を発揮して沿線の発展に向き合っていく」。鉄道事業本部長を務める松藤悟取締役常務執行役員は、100周年にちなんだ記念ラッピング電車を見送り、決意を新たにした。 天神大牟田線は、西鉄の前身である九州鉄道が1924年に開業し、39年に大牟田(福岡県大牟田市)まで結んだ。ただ、鉄道院(後の国鉄)が鹿児島線博多―久留米間を走らせており、並行路線に難色。初申請から開業まで14年を要し、福岡市の始発駅も当初は博多駅寄りを計画したが、天神への移動を余儀なくされた。
「デゴイチ」の愛称で親しまれる蒸気機関車「D51」を使った七つの有料イベントを埼玉県のJR東日本大宮支社が6月に順次開催する。車体を間近に見られるほか、試運転中の運転室助手席に乗れたりと貴重な体験になりそう。ただ、1人当たり10万円を超える値段設定も。その強気な訳とは?【瀬尾忠義】 D51は、かつて列島の物流を支えてきた「力持ち」で、蒸気機関車といえばその名を挙げる人は多いだろう。JR東日本によると、D51は1936(昭和11)年から50(同25)年にかけて1115両が製造され、主に貨物をけん引してきた。今回のイベントに登場するのは「D51 498」。498番目の機関車で、40(同15)年に製造され、32年間活躍した。引退後は「静態保存」されていたが、88(同63)年に「動態保存」の蒸気機関車として復活した。今は「SLぐんま」として現役で活躍している。 イベントは、大宮総合車両センター(さ
D51(デゴイチ) 見て撮って乗って――「めったにない」体験を 「デゴイチ」の愛称で親しまれる蒸気機関車「D51」を使った七つの有料イベントをJR東日本大宮支社が6月に順次開催する。車体を間近に見られるほか、試運転中の運転室助手席に乗れたりと貴重な体験になりそう。ただ、1人当たり10万円を超える値段設定も。その強気な訳とは?【瀬尾忠義】 D51は、かつて列島の物流を支えてきた「力持ち」で、蒸気機関車といえばその名を挙げる人は多いだろう。JR東日本によると、D51は1936(昭和11)年から50(同25)年にかけて1115両が製造され、主に貨物をけん引してきた。今回のイベントに登場するのは「D51 498」。498番目の機関車で、40(同15)年に製造され、32年間活躍した。引退後は「静態保存」されていたが、88(同63)年に「動…
口論の仲裁に入った駅員に頭突き。終電を告げた駅員をキック――。私鉄各社が加盟する「日本民営鉄道協会」は21日、鉄道利用者による駅員や乗務員への暴力行為が2023年度は144件だったと発表した。 3年連続の増加で、協会は「新型コロナウイルス禍が落ち着き、飲酒や外出の機会が増えたことが関係しているのではないか」としている。 協会が加盟16社に調査した。全体の6割にあたる88件は加害者が飲酒している事例だった。 時間帯は午後10時~終電の深夜が54件と最も多く、午後5~10時が35件、午前9時~午後5時が34件で続いた。主な発生場所は、ホーム60件▽改札48件▽車内10件――だった。 被害に遭った経緯を尋ねたところ、「理由なく突然に」が34件(24%)で最多。「酩酊(めいてい)者に近づいて」(22%)、「迷惑行為を注意して」(19%)との回答もあった。 具体例としては、金曜深夜、終電を過ぎた駅の
神奈川県は20日、JR東海道線大船―藤沢間に設置される村岡新駅(仮称)について、秋ごろに着工すると発表した。同日に費用負担する藤沢市、鎌倉市、JR東日本と施工に関する協定を締結した。開業は2032年ごろを見込んでいる。 新駅は国鉄湘南貨物駅跡地に設置を予定。21年2月に4者で合意し、詳細設計を進めていた。 工事はJR東が担い、詳細設計を含めた費用は159億円。このうち県が30%、藤沢市と鎌倉市がそれぞれ27・5%、JR東が15%を負担する。これとは別に、藤沢市は工事費18億7110万円を負担し、線路をまたぐ自由通路を整備する。JR東管内の東海道線の新駅は1925年に開業した熱海駅以来となる。【蓬田正志】
リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている岐阜県瑞浪市で井戸などの水位が低下した問題で、静岡県知事選の主要候補の訴えに変化が生じている。リニア建設が抱えるリスクを強調したり、「推進」の主張を弱めたりするなど、26日の投開票まで1週間を切り、リニアを巡る対応に各候補は心を砕いている。【最上和喜、丹野恒一】 主要候補で唯一、リニア反対を訴えていた共産党県委員長の森大介氏(55)=共産公認=は瑞浪市の問題にいち早く反応し、街頭演説の冒頭に盛り込んで各地を回る。18日、JR沼津駅前でマイクを握り、「(水位低下は)決して人ごとではない。必要性が損なわれ、問題山積のリニア建設にストップをかけたい」と力を込めた。その後、報道陣の取材に応じて「改めて工事の困難さが露呈した形になったと思う。水道水の9割を大井川に頼る掛川市でも『ああなっては困る』という声をたくさんいただいている」と手応えを口にした。
大阪と奈良府県境の大和川沿いの地滑り地帯「亀の瀬」に3月末、新しい「亀の瀬地すべり歴史資料室」(柏原市)が誕生した。資料室を起点にしたガイドツアーに同行し、世界最大規模の地滑り対策の一端に触れ、貴重な近代化遺産でレンガ造の旧鉄道トンネルを見学した。【熊谷仁志】 亀の瀬は、主要部が大和川の北(右岸)側(柏原市)に位置し、川の南側が奈良県王寺町、東側が同県三郷町になる。戦前の1931~32年、大規模な地滑りが発生。川の北側を走っていた鉄道は南側に迂回(うかい)するようになった。 地滑りで大和川がせき止められて奈良盆地が浸水、やがて決壊して大阪を洪水が襲う――。そんな最悪のシナリオを避けるため、国が直轄で対策工事を始めたのは62年。土を取り除き、雨水が土にしみこまない集水対策を行い、巨大な杭(くい)を最深100メートルまで170本打った。世界最大級の地滑り対策という。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く