議員削減「極めて不見識」 西岡参院議長、首相に反発 西岡武夫参院議長(民主党)は2日夕、国会内で緊急に記者会見し、菅直人首相が国会議員の定数削減で年内の与野党合意を目指すと表明したことに対し「極めて不見識だ。参院が首相の指示を受けることは一切ない」と強く非難した。 西岡氏は民主党に推され、臨時国会召集日の7月30日に就任したばかり。与党出身の議長による首相批判は異例だ。 会見で西岡氏は、参院は議長の諮問機関である参院改革協議会で定数是正や選挙制度改革に向けた議論を続けていると指摘。「私どもにやる気が全くないならともかく、行政府の長が『参院定数40削減』という具体的な数字まで出すのは極めて不適切だ」と強調した。 これに関連し、共産党の市田忠義書記局長は記者会見で「反対する政党と力を合わせたい」と述べ、他党との共闘で定数削減を阻止する考えを明言した。