菓子店が同性カップルのためのウェディングケーキ作りを拒むのは、差別なのか、それとも信仰の自由として認められるのか——。こんな論点が米最高裁で審理されることになった。菓子店主は同性婚に反対するキリスト教徒だ。"LGBT差別を禁じる法律"と"信仰の自由を認める憲法"の真っ向対立が注目を集める。 宗教に反するとして拒否2012年7月、チャーリー・クレイグ氏とデイビッド・ムリンズ氏の同性カップルはコロラド州レイクウッドにある菓子店「マスターピース・ケーキショップ」にウエディングケーキを注文した。 だが店主のジャック・フィリップス氏は、自らの信仰に反するとして、これを拒否した。 「誕生日ケーキや赤ちゃん用ケーキは作るし、クッキーやブラウニーは売る。だが、同性の結婚式のためのケーキだけはだめだ」。裁判記録によると、フィリップス氏は二人にそう告げた。 アメリカ自由人権協会(ACLU)が代理人を務め、二人