(C) 1963 Alfred J. Hitchcock Productions, Inc. All Rights Reserved. ヒッチコックの『鳥』が映画史に輝く3つの理由 ※ネタバレ注意 鳥たちの理由なき襲来と、綿密に描きこまれた人間ドラマ ヒッチコックがまず取りかかったのは綿密な脚本、そして絵コンテの構築だった。小説と映画は別物とよく言われるが、本作のストーリーも原作から大きく外れ、ほぼ独自路線をたどっている。後年、『鳥』に影響を受けたB級パニック映画が大量に製作されるものの、やはり歴史に名を残す本作は、まず脚本からしてレベルが違う。 とりわけ意表をつかれるのは、本作の冒頭がまるでスクリューボール・コメディ風の男女の出会いから始まるところだろう。彼らが鳥類専門のペットショップで「ラブバード(ボタンインコ)」を軽妙なやりとりを交わし、またそれがきっかけとなってグッと距離を縮めてい
![ヒッチコックの『鳥』が映画史に輝く3つの理由 ※ネタバレ注意|CINEMORE(シネモア)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c2eb10614779ecc5c58e7bbf654c43269a9d38e6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcinemore.jp%2Fimages%2F2f1fb8b9d6e77ecbaaea911ffa6d2840c52c55f21f2a6f5ecf1dcd80e5949922.jpg)