グーグル(Google)が米国時間15日、モトローラ(Motorola Mobility)を約125億ドルで買収すると発表した。関係各社やアナリストに大きな衝撃を与えたこの買収発表について、複数の媒体の情報を追いながら、さまざま疑問や、これによってもたらされる可能性のある正負両方の影響を追ってみる。 まず、GigaOMでは情報筋の話として、モトローラは同社の身売りについて、マイクロソフト(Microsoft)などグーグル以外の複数の企業とも交渉の機会を持っていたとし、モトローラが保有する大量の無線通信関係特許が競合他社の手に渡ることを恐れたグーグルが結果的に買収を余儀なくされたと述べている。 同ブログによれば、グーグルとモトローラとの協議は約5週間前から始まり、グーグルのラリー・ペイジ(Larry Page)CEOとモトローラのサンジャイ・ジャー(Sanjay Jha)CEOが直接話を進め
米国時間15日に発表されたグーグル(Google)によるモトローラ(Motorola Mobility)の買収に関し、グーグルのラリー・ペイジ(Larry Page)CEOは、同社の公式ブログ上で、この買収によって「グーグルの特許ポートフォリオが強化」され、「マイクロソフト、アップル、その他の企業による、競争を阻害するような脅威からAndroidを守る」上で役立つだろうと、この買収の理由を説明している。 ペイジCEOはまた、Androidに対するモトローラのコミットメントも買収の理由の一つだと述べているが、これに対しGigaOMでは「本当の理由は特許だ」と指摘している。またCNETでも同様に、無線通信関連の特許保有数が少ないグーグルにとって、「モトローラを魅力的な買収対象たらしめているものは、その特許ポートフォリオ」だろうと指摘している。 スマートフォン分野では、アップル(Apple)やマ
既報の通り、グーグル(Google)によるモトローラ(Motorola)の買収が昨晩発表され、これを受けて地元にあたる米国のニュース媒体やブログでは、実に大量の記事が書かれ、公開されている。これらのすべてに目を通すことはもちろん叶わないものの、なかには意外なところで「これは捨てておけない」という話が見つかることもある。以下はそんな話のひとつ。 ジョン・グルーバー(John Gruber)氏の「Daring Fireball」といえば、アップル関連の話題を中心に、独特の洞察などで一部に根強いファンをもつブログだが、そのグルーバー氏が、モトローラの買収に至ったグーグルの事情について興味深い推測を記している。公開情報だけを元に(関係者への直接的な取材はなしで)書かれたものなので、真相は「藪の中」ともいえるが、そういうものという前提で楽しんでいただければと思う。 問題の「Balls」というタイトル
恥ずかしながら、私には2回、失業した経験がある。2回ともハローワークに通い、失業保険のお世話になった。 本稿は、最初の失業時の体験に基づく特許の話である。私は2002年10月に日立製作所を早期退職した(その顛末は本連載の最初に詳述した)。その後、半導体エネルギー研究所という会社に転職した。 失業中に、私は22の会社に履歴書を送ったが、すべて空振り。半導体エネルギー研究所は、23通目の履歴書を送った会社であり、初めて面接に到達し、そして採用された会社だ。 半導体エネルギー研究所は、半導体や液晶などの研究開発を行い、その結果を基に特許を取得し、基本的にその特許の権利行使だけで利益を上げ続けている極めて珍しい形態の会社である。 仕事は刺激的で面白かったのだが、社長の山﨑舜平氏とウマが合わず、「明日から来ないでくれ」と言われ、転職してからたった半年で退職することになってしまった。その結果、2003
AndroidやChromeをめぐる多数の特許訴訟を抱えるGoogleが、そうした訴訟を抑止する目的で6000件に上るNortelの特許獲得に動いた。 米Googleは4月4日(現地時間)、経営再建中のカナダの通信機器メーカーNortel Networksの特許ポートフォリオの競売に入札することでNortelと合意したと発表した。Nortelによると、Googleの入札金額は9億ドルという。豊富な特許を保有することで、自身やパートナーに対する訴訟を抑止するのが狙いだ。 2009年に破産保護を申請したNortelの現在の特許ポートフォリオには、無線、4Gネットワーク、データネットワーク、視覚、音声、インターネット、サービス提供、半導体などに関連する約6000件の特許および特許出願が含まれる。今回の合意は「Stalking-Horse(当て馬)入札」と呼ばれるもので、今後、より高額あるいは好条
Microsoftは米国時間3月21日、Barnes & Nobleと同社の「Android」搭載電子書籍端末およびタブレット機器のメーカーを、特許侵害で提訴した。GoogleのモバイルOSを標的とした大規模作戦の一環だ。 Microsoftは、同社の特許が「ユーザー体験に不可欠」なさまざまな機能に関係していると主張している。例えば、ユーザーが電子書籍端末「NOOK」およびタブレット「NOOK Color」(いずれもAndroidを搭載している)で探している情報を見つけるため、タブを使って複数画面を切り替えるやり方や、文書や電子書籍の操作法がそれに当たるという。 「AndroidプラットフォームはMicrosoftの特許を複数侵害しており、Android搭載機器の製造や出荷を行う企業は当社の知的財産権を尊重しなければならない」と、Microsoftのコーポレートバイスプレジデントで知的財産
Does Android Have a Linux Copyright Problem? - Slashdot Who's Behind the Google-Linux License Ruckus? - Slashdot Android の知財問題というと Oracle との Java に関する問題が既に起こっているが、今回のはそれとは違うようで、弁護士の Edward Naughton が Huffington Post に投稿した Google の Android には開発者や機器メーカに法的な地雷があるという指摘に始まる話である。 彼は著作権法の専門家 Ray Nimmer のブログエントリを引き、Google は Android のプログラムを作り上げる上で一部 Linux カーネルを基盤としており、しかも Linux のコアヘッダファイルを「浄化」するユーザスクリプトを使って
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