あずまきよひこ『よつばと！』（紙屋研究所）

あずまきよひこ『よつばと！』 榛野なな恵『Papa told me』にたいして、関川夏央は、妻を亡くした文筆業の父と娘、という人物配置に次のようなコメントをくわえている。 「娘は、セックスをしなくても許してくれる妻である。口うるさいが、やわらかな頬をした小さな母である。再婚しないのは娘のためだというのはいいわけで、たんに彼自身の都合のためでもある。もっとも、徹底したエレクトラ・コンプレックスの娘のほうも、今後永遠に恋愛にもセックスにも悩まずに済むから、心安らかに暮らせるという有利さはあるだろうが」（※１） ほかの登場人物についても思い当たるふしがある。 父の妹は、ある化粧品会社につとめる、いわゆるキャリア・ウーマンであるが、結婚していない。父を担当している編集者も結婚していない。母親や周囲から結婚せよという無言の圧力をくわえられ、息苦しさを感じながらも、それを精神のしなやかさによって躱して

[Midas]

ＢＳ夜話関連。普通マンガの類いをまるで読まない私が見た限りでは、ケロロ、クレしん、アラレちゃん、サザエさんというよりは、ハイパーリアルな、じゃりん子チエ(６０年代カルチャーの再構成)、という感じがした

[noreply]

（関川夏央の読み筋における）「Papa told me」と比較している。

[atoz]

『よつばと』に見る『Papa told me』の影響。オタクの願う理想郷、「穏やかな世界」について。

[enemyoffreedom]

「Papa told me」は冷静になって読むとかなりキモい / 一方「よつばと！」にそれほどのキモさを感じないのはまさに俺がターゲット層だからだろうなw

[deep-sound]

斎藤環によれば、虚構でたとえば「ロリコン」すなわちペドファイルであるヲタの圧倒的大多数は、日常においてまっとうな異性のパートナーを有し、性生活も「健全」であるという分裂を遂げている。

[tryan]

＞虚構の、現実へのあやうい越境が行われている作品だといってよい