中曽根康弘首相の別荘「日の出山荘」のいろりを囲んで談笑する右から安倍晋太郎総務会長、中曽根首相、次期自民党総裁の竹下登幹事長、宮沢喜一蔵相=1987年10月撮影(肩書は当時) 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の創始者・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が信者に説教した約53年分の内容を韓国語で収めた発言録全615巻で、日本の歴代首相への言及が計1330回あり、このうち最も多かったのは中曽根康弘氏で、次に多かったのは岸信介氏だった。毎日新聞が全巻約20万ページに及ぶ文書を調べ、独自に集計した。(集計結果は記事の後半にあります)【田中裕之、野口麗子、ソウル坂口裕彦、渋江千春】 文氏、安倍派と並び中曽根氏を重視 自民党と旧統一教会の関係を巡っては、2022年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに注目度が高まり、自民党は23年4月の統一地方選に向けて教団との「関係断絶」を打ち出す事態に追い込まれた