家庭用の空気清浄機としては高価だが、独自の機能をもつフィルターの性能や、洗練されたデザインが評価されている。中国の大気汚染問題などもあって、2012年12月の発売直後から、ヨドバシカメラなどの提携販売店では品薄が続く。13年の販売計画は年2万台としていたが、近く月間の生産量を5000台規模に引き上げる方針だ。 開発したのは役員、社員合わせて7人の家電ベンチャー、エクレア(東京都千代田区)。社長の古賀宣行(55歳)はソニー出身、デザインや企画担当取締役の鈴木健(39歳)は東芝の出身だ。10年に退社し、中国で日系企業などとともにEMS(電子機器の受託生産会社)を設立していた古賀と、デザイン会社を立ち上げたばかりだった鈴木が11年に、共通の友人に引き合わされ、「世界一の家電を作ろう」と意気投合して事業を始めた。 その第1弾の「カドー」は、清浄能力によって9畳から55畳を目安とした4機種があり、価