古今東西のゲームで最も物議をかもしたシリーズとして、『グランド・セフト・オート(Grand Theft Auto)』(以下、GTA)を挙げる人は多いだろう。犯罪シンジケートから与えられるミッションをこなし、クルマの盗難やひき逃げなどを可能にする本シリーズは、1997年の第一作からすでに問題視されていた。最近では政治家の口にものぼり、暴力ゲームの代名詞のように扱われている。 しかし『GTA』にまつわるこれらの騒動が、PR担当者の戦略によって生み出されたものだったことが、ゲーム開発者の口から明らかにされた。 この話を明かしたのは、初代『GTA』の開発にたずさわったデイブ・ジョーンズ氏とマイク・デイリー氏。The Sunday Timesのインタビューに答えた二人は、当時、イギリスにおけるPRの第一人者マックス・クリフォード氏を起用し、メディアや政治家を焚きつけて話題性を高める戦略を教えてもらっ