2013年は春から夏にかけ、日本で宇宙関連の大きな話題が相次いだ。 残念ながら延期にはなったが、直近では8月27日、新型の固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げでメディアは盛り上がった。液体燃料を使う「H2A」や「H2B」といった基幹ロケットに比べ、固体燃料を使うイプシロンは小型で運用が簡単な点が特徴。打ち上げコストも格段に安い。コンパクトさと手軽さを売りに、衛星の打ち上げ受注などで大きな競争力を発揮すると期待されている。 約1カ月前の7月26日には、準天頂衛星システムの利活用を目指し約200の企業・団体が参画する連携組織「高精度衛星測位サービス利用促進協議会(QBIC)」が発足した。2010年9月に打ち上げられた「みちびき」に続き、準天頂衛星システムは今後続々と打ち上げられ、2018年度までに4基体制で本格運用が始まる計画。米国が運用するGPS(全地球測位システム)と組み合わせることで
太平洋戦争の盲点とその戦略的解答 (20040506初出、20130905加筆、20130909再加筆、20130912「勝敗のバロメーターとしての『戦略線の長さの比』」追加) 実のところ今まで私は、太平洋戦争に関するシミュレーションというのは、それほど真剣にやるつもりはなかったんです。ところがどうも、先日アップした知的制海権のための作戦計画案を振り返ってみたところ、どうもパターン面で共通している部分がかなりあって、それが結構馬鹿にならないぐらいのものであるらしいことがわかってきました。そうなると完全に無視しておくというわけにもいきません。 それにまた一般的な問題として見ても、とにかく社会全体で、太平洋戦争というのは何をどうやっても勝つ方法はないというのが完全に常識に化してしまっていて、国家戦略を考える場合にそこで思考停止に陥ってしまうことが多いように思えます。 ところが例の知的制海権のた
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