研究者父子がとなえ、「インチキ扱い」された「隕石衝突で恐竜絶滅」説が、じつは「正しかった」とわかるまで 「隕石衝突説」と「地球空洞説」 約6600万年前の白亜紀末に、地球に巨大な隕石が衝突し、多くの恐竜を絶滅させた。今なら誰にも気兼ねすることなく、平気でこういう発言ができる。しかし、私が学生のころは、そうではなかった。そんなことを言ったら、怪しい説を信じるおかしな奴だと思われて、馬鹿にされたり冷笑されたりしたものだ。 これは誇張ではなく事実である。実際に私は、そういう場面を何回か見たことがある。しかも、これは日本に限ったことではないらしい。イギリスの古生物学者であるマイケル・ベントンによれば、イギリスやアメリカでも事情は同じだったようだ。 怪しい説は、たくさんある。 たとえば、地球空洞説だ。地球は中身の詰まった球体ではなく、ゴムボールのように中空になっている、という説である。これは古くから