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ブックマーク / www.ele-king.net (9)

  • 第36回:バンクシー、バーチル。そして2016年 | ele-king

    バンクシーが発表したグラフィティーがまた話題になった。 それはフランスのカレイにある移民・難民キャンプの壁に登場した、スティーヴ・ジョブズが難民になってアップルのコンピュータを片手に歩いている絵だ。 ジョブズの実の父親は政治的理由でシリアから米国に渡った移動民だった。 で、皮肉だと指摘されているのは、現在の欧州への移民・難民の大移動をもたらせた原因の一端はi phoneに代表されるスマートフォンにあると言われていることだ。移民・難民は皆スマートフォンで情報を入手し、連絡を取り合う。 「綺麗でクール」と観光者が言う英国に、見捨てられ、荒廃したアンダークラスの街がポケットのように存在しているように、世界にもずず暗いポケットがある。その紛争や暴力が終わらない地域の若者たちが、ネットを介して世界にはもっと豊かで平和で自分が能力を発揮できそうな場所があることを知る。そして大移動が起こる。難民になって

    第36回:バンクシー、バーチル。そして2016年 | ele-king
    Cru
    Cru 2016/01/12
    "治安の良さと引き換えに"かぁ。難しいなぁ。今宵、会社帰りのバス停で10歳位の男の子が一人で歩いているのとすれ違った。米国なら親がネグレクトで逮捕されてるレベル。安心な社会とクリエイティブな社会と二択とい
  • 『ザ・レフト──UK左翼列伝』刊行記念筆談(前編) | ele-king

    あるいは単純に、UKセレブの面白人物伝かもしれないが、それは、左翼がサヨクになったこの国で、いまあらためて「左翼」を考える契機かもしれない。それは、ガチガチに固く、真面目にしか政治を語れないことへの刺激剤かもしれない。それは、政治家に舐められている我々への励ましの言葉かもしれない。「ザ・レフト──UK左翼列伝」の刊行を記念して、紙エレキングでも人気の、ブレイディみかこと水越真紀の筆談をお届けしよう。 日を含め、左翼が衰退したすべての国で言われていることだと思いますが、左翼は往々にしてほかの左翼に対して心が狭い。自分こそが正しい左翼なんだと分裂を繰り返し、弱体化してきました。──水越真紀 水越真紀 『ザ・レフト──UK左翼列伝』、一言で言うと、めちゃめちゃ面白かったです。ケン・ローチやダニー・ボイルなど日人もよく知る正統派の「左翼」から意外性のあるミスター・ビーンやハリボタの作者J・K・

    『ザ・レフト──UK左翼列伝』刊行記念筆談(前編) | ele-king
    Cru
    Cru 2015/11/03
    "日本の政治の冨の分配の仕方が違ったら異なるシナリオもあり得たんだと気づいたのは、「庶民が真面目に働いても貧乏なのは政治のせいだ」と高らかに言える人びとがいる英国に来てからです"
  • 第32回:ヨーロッパ・コーリング | ele-king

    ele-kingの読者がギリシャ危機にどのくらい興味を持っておられるかは不明だが、この問題は金融・経済関係者だけに語らせておくには勿体ないサブジェクトである。個人的には、ギリシャのシリザやスペインのポデモス、スコットランドのSNPなどの欧州政治を騒がせている反緊縮派たちを見ていると、こっちのほうがいま音楽よりよっぽどロックンロールで面白い。英国総選挙前にケン・ローチが「これは英国だけの問題ではない。欧州全体での反緊縮派と新自由主義との戦いになる」と言っていたが、それがどうもマジではじまっている実感がある。 とまあこういうことを身近に感じるようになったのは、緊縮託児所(FKA底辺託児所)にまた出入りするようになったので緊縮というものについていろいろ考えるようになったということもある。 が、5年前ならこんなときにしこたま話をすることができたそっち系の人びと(AKAアナキスト)の姿をとんと見なく

    第32回:ヨーロッパ・コーリング | ele-king
    Cru
    Cru 2015/09/15
    日本はどうした?
  • 第21回:女の一生とカップ・オブ・ティー | ele-king

    仕事帰りにバス停に立っていると、見覚えのある中年女性が車椅子に乗っていた。車椅子を押しているのは、いつの時代の少女だよ。と思うような恰好をしたティーン。バレエのチュチュを鋏でギタギタに切ったものがスカート代わりで、上半身には自分で描いたらしいニナ・ハーゲンの似顔絵のTシャツ。いや、おばはんも極東国で16歳の頃まったく同じ恰好をしてましたよ。と目を細めつつそのペアを見ていると、先方もこちらをじっと見ている。 「あなたは慈善施設の託児所ででわたしの面倒を見ていたことがありますね」と、ニナ(・ハーゲンのTシャツの子)が言った。 「あ。そうだと思う。いっやー、大きくなったね。I love your T-shrit!」とわたしが言うと、車椅子に乗った女性が「おおおおおお」と鈍い低音で笑う。 顔の半分はうまく笑えていない。麻痺しているように見えた。 「母は具合が悪いんです」とニナは言った。 わたしはよ

    第21回:女の一生とカップ・オブ・ティー | ele-king
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    Cru 2015/01/06
    アナキズムとリバタリアニズムは相性が良いんじゃないかとふと思った。アナキズムとリバタリアニズムの不幸な結婚。イギリスの現代史も現況も知らないけれど。願わくはアベノミクスが日本版サッチャリズムに向かわず
  • 第24回:異邦の人 | ele-king

    先月、8歳の息子がローマ国際映画祭に出席した。が、そんなもの親にとってはグラマラスもへったくれもない。 「あんたシャツがズボンから出とろうが。しっかり入れんね、だらしなか」と外野から博多弁で叫ぶばばあはになっていたのはわたしだが、菊地凛子主演のイタリア映画『Last Summer』のレッドカーペットは思いのほか静かだった。というか、日映画人が映画祭に出席するとき特有の大名行列が存在しなかった。はっきり言って、出演者以外に日人は一人もいなかったと思う。 わたしが菊地凛子という女優を知るにあたり、まず驚いたのは、この人は一人でふらふらどこでも行くんだなあ。ということだった。日の俳優にはマネージャーとかいろいろついて来るのがノームなんだろうが、彼女は当に一人でやって来る。 そのせいだろうか。主演女優として艶やかに君臨し、いつも人々の輪の中心にいるわりには、彼女にはどこか、いつもぽつねん

    第24回:異邦の人 | ele-king
    Cru
    Cru 2015/01/06
    生活力の観点からアメリカでは父親が有利とか何処かで読んだが英国では母親が有利なのか?それとも日本が条約批准する前のアンチキャンペーンだったのか?
  • 第23回:ソーシャル・レイシズム | ele-king

    「ソーリダリティ、フォエーーヴァー、ソーリダリティ、フォエーーヴァー」 という1915年に書かれた労働者のアンセムで『Pride』は始まる。 『Pride』という英国映画は、炭鉱労働者が一年にわたってストライキを繰り広げた84年から85年を舞台にしている。ストで収入がなくなった炭鉱労働者とその家族を経済的に支援するためにロンドンの同性愛者グループが立ち上がり、GLSM(Gays and Lesbians Support Minors)という組織を結成して炭鉱コミュニティーに資金を送り続けるというストーリーで、英国の中高年はみんな知っている実話でもある。 ************* 少し前、職場でちょっとした事件があった。 というか、地元のメディアに報道されたりしたので、「ちょっとした」という表現は適切でないかもしれない。 保育士という仕事には怖い側面がある。 子供からあることないこと言われ

    第23回:ソーシャル・レイシズム | ele-king
  • 第17回:淫らなほどキャピタリスト。の時代 | ele-king

    のフットボールクラブのサポーターが「Japanese Only」と書かれた横断幕をスタジアムに掲げて問題になったという。 日韓共同開催W杯のときに日に行った英国人にその話をすると、「あのときも日の飲店には『Japanese Only』と書いた紙を貼っている店があった」という。あの「Japanese Only」も、当時UKではちょっとした話題になった。日人の排外主義は甚だしいと憤った人もいた。が、実際には日の飲店には英語を喋れる店員が少なく、海外発行のクレジットカードやデビッドカードが使えないから、会計時に揉め事になるとややこしいと思った飲店主たちが「Japanese Only」の札を掲げていた。という日側の理由が説明されると、なんとなく辺境の国ふしぎ話になって終わった。 が、今回の「Japanese Only」はちょっと違う。そもそも、Jリーグなんてのは、発足当時を知る

    第17回:淫らなほどキャピタリスト。の時代 | ele-king
    Cru
    Cru 2014/03/28
    労働力の移動を自由化すれば、賃金が平準化に向かうのは自然だし、供給過剰であれば、低下傾向になるのも自然。問題は人口の大きな部分の購買力が低下して、経済全体が縮小する事。デフレ。参入規制が有効じゃないか
  • アナキズム・イン・ザ・UK | ele-king

    ブレイディみかこ/Brady Mikako 1965年、福岡県福岡市生まれ。1996年から英国ブライトン在住。保育士、ライター。著書に『花の命はノー・フューチャー』、そしてele-king連載中の同名コラムから生まれた『アナキズム・イン・ザ・UK -壊れた英国とパンク保育士奮闘記』(Pヴァイン、2013年)がある。The Brady Blogの筆者。http://blog.livedoor.jp/mikako0607jp/

  • 貧困ポルノ | Benefits Street | ele-king:アナキズム・イン・ザ・UK 第16回

    今年の英国は、年頭からC4の『Benefits Street』という番組が大きな話題になった。 これは生活保護受給者が多く居住するバーミンガムのジェイムズ・ターナー・ストリートの住人を追ったドキュメンタリーである。が、ブロークン・ブリテンは英国では目新しくも何ともない問題なので、個人的には「なんで今さら」と思った。日人のわたしでさえ何年も前からあの世界について書いてきた(その結果、まで出た)のだ。UKのアンダークラスは今世紀初頭から議論され尽くしてきたネタである。 が、この番組で英国は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。デイヴィッド・キャメロン首相から『ザ・サン』紙まで、国中がこの番組について語っていた。よく考えてみれば、一部のコメディや映画を除き、あの世界を取り上げた映像は存在しなかったのである。 なるほど。アンダークラスは当に英国の蜂の巣だった。というか、パンドラの箱だったのであ

    貧困ポルノ | Benefits Street | ele-king:アナキズム・イン・ザ・UK 第16回
    Cru
    Cru 2014/03/06
    "自らをリスペクトできなくなった人間に、もう国は貴様らを飼えなくなったから自力本願で立ち上がれ。というのは無茶な話だ。自力本願。というのは各人が自分の生き方の指針にすべき考え方であって、それを他人にま
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