新疆ウイグル問題は国連でも何度か取り上げられているが、中国支持を表明している国の方が多い......REUTERS/Jason Lee <香港や新疆ウイグルの問題で中国が国連で多数派を握れるのはひとつには一帯一路を中心とした影響力の拡大があるが、それよりも重要なのは世界各地で民主主義そのものが衰退してきていることだ......> 世界の多数を占める中国支持派 中国における新疆ウイグル問題に長らく注目が集まっている。弾圧や人権蹂躙は許されるべきことではないのは確かだが、この問題にはさまざまな側面がある。筆者はこの問題の全体像について語れるほど知識も情報もないので、あるひとつの側面にだけ注目して考えてみたい。民主主義体制の崩壊である。 新疆ウイグル問題は国連でも何度か取り上げられており、最近では10月6日の人権会議でドイツが39カ国(含む日本)を代表して声明を読み上げ、重大な懸念を表明した。た
![新疆ウイグル問題が暗示する民主主義体制の崩壊......自壊する民主主義国家](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/698229ea0b2627467adf1893edb91faef2f65ebd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fichida%2Fassets_c%2F2020%2F11%2FRTX74BVH-thumb-720x488-223454.jpg)