生活に苦しむ人がいる一方で、自民党派閥の裏金事件では政治家が大金を隠し持っていました。つくろい東京ファンドスタッフの小林美穂子さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ――裏金の問題をどう思いますか。 小林氏 裏金は昔からあったと思いますが、昔との違いは、悪いことをした人が処罰されなくなっていることです。安倍晋三政権のころから、逃げおおせることができるようになりました。 庶民は悪いことをしたら捕まりますし、税金逃れをすれば摘発されます。 ところが政治家はなにをやってもよくて、裏金をたくさんためておいて「税金は払いません」と言います。それで、おとがめがありません。 王さまと奴隷のような関係 ――市民は怒っているのでしょうか。 ◆「裏金けしからん」という声は聞きますが、そこまで怒ってはいないと感じます。痛い目に遭わされ続けて、だれも政治に期待していません。 時間をかけてあきらめさせられ
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