経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) 著者の鈴木光男先生からお送り頂き、少しずつ読み進めていた『ゲーム理論と共に生きて』を、先日ついに読了しました。鈴木先生をパイオニア&ハブとして、ゲーム理論研究が日本で花開いて行く様子が語られる後半部分は、学説史(経済学者学?)的な価値も高いように思います。個人的には、本書の前半に綴られた、戦時中や敗戦直後の記録が特に印象的でした。死と隣り合わせの中でも将来を見据え、学ぶ意欲を失わない鈴木青年の生き様に圧倒されました。素晴らしい書籍をお送り頂き、改めてどうもありがとうございました! 本書で次のように紹介されていた『ゲームの理論』(絶版)の中身が気になったので、早速古本で入手してみました。 不動点定理の解説は比較的好評で、ある高名の先生が、お弟子さんに「ゲームの理論の部分は読まなくていい
2013年06月29日05:30 カテゴリ書評/画評/品評Art 窓から机を放り出す勇気を - 品評 - Microsoft Surface & Windows RT もう半年以上前ですか。 iPad以外の名前も知らずに 地に墜ちたシェアは8を待ちわびる と謳われてから。 ひょんなきっかけで次女がSurface RTを手に入れたので、やっとわかりましたよ。いやあ、実際に触ってみないとわからないものです。 いかに、Windowsという希望が、デスクトップという呪いへと変貌したかが。 いや、いいんですよ、そこだけ見れば。キックスタンドもTouch Coverも。 でも、あくまでデスクトップコンピューターとして見た場合なんですよどちらも。 ところが、思いのほか使いやすいんですよ、窓も(ハードウェア)キーボードもない、すっぴんのSurface RTって。去年の終わりに危惧していたよりずっと。 デス
書店に行くと、「世界のなかで日本はスゴい」という本が並んでいます。これは中国や韓国から、「戦争中に日本はこんなにヒドいことをした」と反省を迫られていることの反動でしょうし、かつてはほんとうにスゴかった日本経済がすっかり凋落してしまったことで、自信を失ったことの裏返しでもあるのでしょう。 しかしこれらの本は、不思議なことに、人類の歴史のなかで日本だけがなしとげたほんとうにスゴいことに触れていません。 1575年の長篠の合戦で、織田信長の鉄砲隊が武田勝頼の騎馬隊を殲滅したことは日本史の教科書にも出てきます。このとき信長は1万の鉄砲隊を率い、そのうちよりぬきの3000人を3分隊に分けて川岸に配置し、川の手前で勢いの鈍る武田軍の騎馬隊に1000発の銃弾を連続して浴びせたのです。 ところが私たちのよく知る時代劇では、江戸時代の侍は腰に刀を差していて、銃器の類はいっさい持っていません。これが明治維新ま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く