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ブックマーク / sura-taro.hatenablog.com (156)

  • 「教科書が読めない人々」の運命について。 - すらすら日記。

    日のお題はこちら。 AI vs. 教科書が読めない子どもたち 作者: 新井紀子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2018/02/02メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 「ロボットは東大に入れるか」と名づけた人工知能プロジェクトを主催している数学者・新井紀子先生による一冊です。 プロジェクトが開発した人工知能「東ロボくん」はどんどん進歩していきますが、現在のところ東京大学に入れるだけの「学力」(知能?)を備えてはいません。 でも、MARCHと呼ばれる有力私大には入れるくらいにはなっている、と。 このまま進歩していけば、いつかは東大に入れるくらいのレベルにはなれるでしょうか? 新井先生は「ならない」との結論を出しています。 結論的なことだけを言いますと、次のようになります。 「人工知能AIは、英単語を暗記したり年表を記憶したりするのは得意だが、教科書の

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    D-S-C-H 2018/03/24
  • 「マンガでわかる統計学入門」のおすすめ。 - すらすら日記。

    マンガでわかる統計学入門 作者: 滝川好夫出版社/メーカー: 新星出版社発売日: 2016/07/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 統計のスキルを身につけたいというニーズは多くの人に共有されていると思いますが。 統計学入門というテキストを買ってはみたけど、読めない記号で書かれた数式がドーンと出てきて、解き方も展開してくれるわけじゃなく、あえなく挫折・・ あるいは、統計を使った歴史上とかビジネス上のエピソードがずらずら出てきて、「統計って役に立つんだ!」と面白い読み物であるものの、さっぱり自分で使えるスキルは身につかない・・ こんなところでしょうか。 ・・私もです。 さて、書は「マンガでわかる」です。 数式の展開は文章で説明してくれて、分散も標準偏差も相関係数も自分で計算できるようになります。 文章だけではなく、マンガ部分でキャラクターがグラフや式を図式しながら繰り

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    D-S-C-H 2018/03/05
  • 金融に対する「常識」という無理解について。 - すらすら日記。

    先日発売された落合陽一氏の新著「日再興戦略」のこの一節が引用され、金融界隈の間で話題になっておりました。 日再興戦略 (NewsPicks Book) 作者: 落合陽一出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2018/01/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る ゼロサムでトレードを生業とする金融の人が社会にもたらす貢献は、適正な金融商品が適正な価格になるお手伝いをしていることだけで、それ以外は何もありません。そうしたアービトラージ(裁定取引)もコンピュータがやってくれるようになったら、ますます価値がなくなってしまいます 金融商品の売買がゼロサムゲームというのは、誰かの利益=誰かの損失でしか構成されていない、何も価値を生んでいないということを言っているのかもしれません。 教科書的な説明では、株式を発行する企業が事業を行って生み出す将来キャッシュ・フローの割引現

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    D-S-C-H 2018/03/03
  • 京都銀行の政策投資株式の凄まじさについて。 - すらすら日記。

    地方銀行は、地元の企業の株式を長期的な取引関係を維持構築するために保有しています。 いわゆる、政策投資株式というものですね。 京都には、任天堂、日電産、京セラ、村田製作所、オムロンなど京都発の世界的優良上場企業が多数あり、京都銀行はその株式を大量に保有しています。 京都銀行は、それら優良企業の株を上場する前から保有していたものと推測されます。 その帳簿上の取得原価は、せいぜい1株当たり100円か200円とかにしかならないものと推測されます(取得原価は公開されていません)。 今の会計ルールでは、政策投資株式は「その他有価証券」に分類され、時価評価されます。 時価評価差額は、損益計算には反映されませんが、税効果相当部分を除いた含み益(約70%部分)が純資産の部に計上されることになります。 有価証券報告書から抜粋した、上位5先の株式の株式数、時価、見込配当額をあげておきます。 銘柄名 株数 時

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    D-S-C-H 2018/02/25
  • 得意なことが「何もない」人の生きる方法について。 - すらすら日記。

    テクノロジーの発達によって、世界はすっかり変わりつつあるようです。 従来の概念でとらえられている「働くこと」では生活の糧を得られなかった人にも平等に機会が広がっている。 事実、そういう方法で立ち上がる人々もそれなりの数で目に付くようになりました。 革命のファンファーレ 現代のお金と広告 (幻冬舎単行) 作者: 西野亮廣出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2017/10/04メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るこのを読みました。書の内容については既に多くのレビューが書かれておりますので、要約のようなことは書きません。 ここでは、少し私が感じたことを。 「好きなことで生きていく」というフレーズ、前ほどではありませんが、良く目にします。 これらの言説の主張、それぞれ異なる部分はありますが、大きな筋立ては次のようなものでしょうか。 寿命は80年どころではなく、100年続くのだ

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    D-S-C-H 2018/02/17
  • メタップス 四半期レビュー報告書を読む。 - すらすら日記。

    提出期限を1か月延長していたメタップスの四半期報告書、2月14日にEDINETで公開されました。 EDINET メタップス 四半期報告書 四半期報告書は、東京証券取引所で開示される決算短信とは異なり、金融商品取引法による法定開示書類であり、会計監査(レビュー)を受けなければなりません*1。 こちらにも、PwCあらた監査法人による四半期レビュー報告書が付いております。 リンク先の「四半期レビュー報告書」をご覧ください。 まず、結論です。 監査人の結論 当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の要約四半期連結財務諸表が、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して、株式会社メタップス及び連結子会社の2017年11月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する第1四半期連結累計期間の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示していないと信じさせる事項がすべての重要な点において認

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    D-S-C-H 2018/02/17
  • 「誤解を招く表現でした」という謝罪作法について。 - すらすら日記。

    「これでいいのか。」 投稿を読んだとき、ぎょっとしました。政治的意見は自由であり、何を主張しようともそれはかまいません。 しかし、自分の政治的意見=イデオロギーに沿わない事象に関連したことであれば、直接的には関係のない受験生にまで非難しようとする。 案の定、この投稿には厳しい批判が巻き起こりました。 この投稿は削除され、以下のものに差し替えられました。 「誤解を招く表現であり、お詫びして削除します。」とあります。 この謝罪文を読むと、毎日新聞はこういうことを意図しているのではないかと思われます。 「毎日新聞としては受験生を誹謗中傷するつもりはない。しかし、政治的意図でそれを曲解して非難された。」 「誤解する人々が悪い。自分には悪意はなかった」 これは、謝罪という形をとってはいますが、相手をバカにしているとも感じられます。 「思わず悪意を剥き出しにしてTwitterに投稿してしまった。この表

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    D-S-C-H 2018/02/04
  • 善意による包摂よりも、お金で割り切れる関係を。 - すらすら日記。

    日のお題はこちら。 人を大切にする経営学講義 作者: 坂光司出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2017/12/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 「世界でいちばん大切にしたい会社」シリーズで著名な坂光司教授による「人を大切にする」経営学の講義です。 おそらく、中小企業経営者に向けたセミナー、講演や講義録を再構成したものではないでしょうか。 テーマ別に章立てされていますが、ところどころ重複した記述がありますので。 結論から申しますと、坂教授のご意見には賛成できません。 書では、「人財を育てる」「大家族的経営」「全員参加経営」「全社員が共感できる企業理念」など、有り難い、いえ、嫌味ではなく、文字通り存在が難しいようなお話が続きました。 先ほど挙げた「人を大切する経営」ですが、具体性は何もありません。 ここからは推測ですが、坂教授の理念を有り難がって取り

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    D-S-C-H 2018/01/31
  • 企業金融の仕組みをやさしく学べるテキスト。 - すらすら日記。

    日のお題はこちら。 入門 企業金融論―基礎から学ぶ資金調達の仕組み 作者: 中島真志出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2015/02/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 企業金融に関するテキストはいろいろなものが出ております。 一般に、コーポレート・ファイナンスの教科書というと、米国のテキストの翻訳か、日人の手になるでも直輸入もので、株式と社債で資金調達するのが前提で、馴染みがない記号を使った数式がドーンときて前提がよくわからないまま進んでいく・・という現実感がないものが多いのかもしれません。 実際に中堅以下の日企業では、銀行借入が資金調達の大部分であり、キャッシュ・フロー経営などというものではなく、「毎月・毎日の資金繰りをどう回していくか」という問題が大きな割合を占めるのが現実であります。 その金融実務の現実と、米国流のファイナンスはなかなか結び

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    D-S-C-H 2018/01/28
  • すらすらわかるヤマダ電機の追徴課税のお話。 - すらすら日記。

    こんな報道を見かけると、私はいそいそと有価証券報告書などの開示書類を見に行って「どうしてやらかしてしまったか」をあれこれ推測してみるのを趣味にしております。 www.sankei.com 報道によりますと、ヤマダ電機の税務申告の誤りの内容は次のようなものです*1。 ヤマダ電機は中国に設立した子会社に米ドル建てで貸し付けた債権の一部について、決算期末時のレートではなく、貸し付け時のレートで円に換算して税務申告していた。貸し付け時から決算期末までに円安ドル高が進んでおり、この間に生じた約28億円の評価益が計上されていなかった ヤマダ電機の子会社への貸付の内容を確認してみたいと思います。 連結ベースを中心とする(金融商品取引法に基づく様式である)有価証券報告書では、連結相殺され、注記にも出てこないため、詳細がわかりません。 そこで、計算書類等の単体財務諸表に出てくる「関連当事者注記」を見にいきま

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    D-S-C-H 2018/01/26
  • スルガ銀行と地銀64行財務指標の比較について。 - すらすら日記。

    また文章だけではわかりにくいので、エクセルにまとめました。 スルガ銀行 地銀64行平均 貸出金利回り 3.62% 1.20% 預貸金利ザヤ(国内) 2.38% 0.29% 総資金利ザヤ(国内) 1.58% 0.19% OHR(経費率) 42.6% 68.30% ROE 15.14% 5%前後 貸出金利回り=貸出金利息÷貸出金平残 預貸金利ザヤ=貸出金利回りー(預金等利息+経費)÷預金平残 総資金利ザヤ=総資金利回りー資金調達利回り(経費含む) OHR=経費÷業務粗利益(人件費(臨時費用分を除く)+物件費+租税公課) ROE=当期純利益÷自己資(前期+当期÷2) twitter.com

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    D-S-C-H 2018/01/22
  • 質の良い資本市場を支えているのは。 - すらすら日記。

    市場とは、企業が事業に必要な資金を調達するために、株式や社債などの証券を発行できる市場、またはその証券を売買するための市場です。 具体的には、東京証券取引所などの株式市場のことですね。 資市場は、金融商品取引法や東証規則などの法令・自主ルール、企業会計基準などの会計ルール、企業による様式が統一された財務報告、公認会計士による監査制度などに支えられています。 これらのルールは、黙っていても市場に適切に供給されません。 法令、会計基準、財務報告制度、監査制度などは、それにかかる直接の費用を負担しなくとも利用できてしまいますし、利用を妨げることもできません。 公共財としての性質をもっているため、価格をサインとして適切な水準まである経済主体が自主的に供給するということは起こり得ないわけです。 なので、これらのルールは税金や資市場参加の会費等で支えられています。 公のお金を使っているわけです

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    D-S-C-H 2018/01/21
  • お金に関する仕事能力の汎用性のようなものについて。 - すらすら日記。

    銀行員受難の時代のようです。 www.yomiuri.co.jp いえ、1997年金融危機の前後から銀行倒産は現実のものとなっており、銀行員が安定した職業だというのは昔日の話なのですが。 ここ10年ばかり、大きな金融危機が起きていないので、また忘れられているのかもしれません。 さて、銀行員は預金を集める、企業や個人へお金を貸し出す、投資信託や保険などの金融商品を販売するなど、「お金に関する仕事」をしています。 なので、世間の一部では銀行員は次のような能力があるものと期待されているとも聞きます。 ①企業の資金調達や資金繰り、財務分析ができる。 ②決算書を作ったり、税務処理の実務ができる。 ③経費処理の伝票なんか、ちょろいもの。 ・・企業融資の実務ができる銀行員なら、企業の「お金に関する仕事」なら何でもできる、そう思われていた時期もあったようです。 ところが、元銀行員が経理部長や財務部長として

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    D-S-C-H 2018/01/15
  • 「自分がいなくても回る仕組み」の前提条件のお話。 - すらすら日記。

    管理職あるいはその業務の中核を担うベテランの大事な仕事は、「自分がいなくても仕事がきちんと回っていく仕組み作りだ」というのはよく聞く話です。 ある分野の仕事が、ある特定の人しかできない・属人的な経験と勘で処理されていてブラックボックス化しているというを避けるためですね。 属人化・ブラックボックス化は不正の温床ですし、たとえ、その特定の人が「善意の人」であったとしても急な病気休暇、あるいは定年退職でいなくなってしまったときに業務の継続すら危ぶまれることになりますから。 なので、情報の共有化・マニュアル化などをコツコツ積み重ねて、「自分がいなくても回る仕組み」を作っているつもり・・だったのですが。 後任者が前と同じような意識で「仕組みの更新」をしていかないと、だんだん法令改正や業務の変化でズレができ、細かい保守管理を継続しないとどんどん合わなくなってしまいます。 「自分がいなくても回る仕組み」

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    D-S-C-H 2018/01/13
  • 好きな作品を応援する「作法」について。 - すらすら日記。

    webには無料の情報があふれています。 電子でつくられたものは簡単にコピーできますから、作者に無断でオリジナルをコピーし勝手にupしているものも。 コミックやアニメの分野では、そういう違法アップロードが大量に出回っていて問題になっていると聞きます。 読み手の方も、あまり違法だという意識もなく、なかにはSNSで作者人に直接「アップロードされているの読みました!」とかやっちゃう人もいるらしいですね。 さて、私の娘たちも好きなコミックやアニメがあって、自分でも欲しいという話をしてくることがあります。 「パパ、ネットで探して~」って。 そんなときは、ブックオフとかで中古を安く買うのではなくて。 「気に入った作品があったら、コミックでもグッズでも新品で正規のルートで買いなさい。それでお金が作者のもとに行って、続きが期待できるようになる」 そんなふうに教えています。 「違法アップロードはダメだ」と頭

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    D-S-C-H 2018/01/08
  • 現場を動かす影響システムとしての管理会計について。 - すらすら日記。

    日のお題はこちら。 現場が動き出す会計 ―人はなぜ測定されると行動を変えるのか 作者: 伊丹敬之,青木康晴出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2018/01/31メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 会計という世界には大きく2つの種類があるといいます。財務会計と管理会計ですね。 財務会計は、企業外部に向けたその企業の財政状態・経営成績の報告するための会計で、 管理会計は、企業の内部の管理者に向け、事業(各部署)の状況等を報告するための会計。 などというふうに説明されます。 いずれも、会計の目的は、企業の外部の者・企業の内部の者が、その会計の仕組みによって情報を得て、意思決定に役立てることともされますね。 さて、書は管理会計についてのです。 管理会計のテキストといいますと、様々に考案されてきた財務指標の計算方法の説明が数式も交えて詳細に説明されており、意思決

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    D-S-C-H 2018/01/08
  • 「好きなことで生きていく」を支える人々について。 - すらすら日記。

    社会は、どんどん変化しているようです。 人口減少による日の国力の衰退とか、AIによって仕事がなくなるとか。 「今までのままでは無理だ」、というのは誰しも感じているようです。 そのため、何か新しいこと始めようと呼びかける方々も目立っております。 会社に頼ることはない、スマートフォンでなんでもできる、好きなことで生きていけばいい、と。 私もそういう言説を書いたを読んだりしました。 なるほど、書いてあることはもっともです。 しかし、何やら違和感も。 新しく変化しよう、と呼びかける人々は、今の社会に当たり前に存在している安定した電力の供給、蛇口をひねれば清潔な水がでる、スマートフォンの通信の確保、定刻通り運行される交通機関。 変わろう、と呼びかけている場合でも、これらの基礎的な社会インフラの維持・整備は、「好きなことで生きていく」人とは別に、何も変化せずに安定して確保されていることが前提になっ

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    D-S-C-H 2018/01/08
  • 通貨発行の簿記会計的なお話。 - すらすら日記。

    皆さんが持っている1万円札。製造原価はおよそ20円です。 なので、日銀行は1万円札を刷るたびに、1万円と20円の差額、9980円を「通貨発行益」として得られる・・というお話を聞いたことがあるのではないかと思います。 仕訳を考えてみました。 日銀行の1万円札発行仕訳 (借方)日銀行券 10,000 (貸方)銀行券製造費 20 (貸方)通貨発行益   9,980 この仕訳では、日銀行券は借方に来ています。資産の増加、という意味ですね。 日銀行以外の個人や企業にとって、お金は資産=財産そのものです。何も間違っていないのでは・・と思われるかもしれません。 しかし、こちらに掲示されている日銀行のバランスシートをみますと、日銀行券は日銀の資産ではなく「負債」です。約100兆円、負債の部に計上されていますね*1。 平成29年3月期 日銀行決算(PDF) http://www.boj.or

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    D-S-C-H 2017/12/30
  • コーポレートファイナンスのおすすめ入門書について。 - すらすら日記。

    ファイナンスのというと何の説明もなしに見慣れない記号を使った数式がドーンと出てきて、理屈もわからず覚えさせられるか、そもそも数式が解けなくて挫折・・ということが多いのではないかと思います。 あるいは、数式は読めたものの、現実離れした仮定が置かれていてこんなの納得できなし実務にも使えない・・とか。 特に米国流の株主資主義?や直接金融が前提があるので、こんなの日の実情に合わない・・となってしまうかもしれません。 今日は私がいろいろ読んだなかから、挫折しないコーポレートファイナンス入門書としておすすめできるのをいくつか。 企業価値の神秘 作者: 宮川壽夫出版社/メーカー: 中央経済社発売日: 2016/10/26メディア: 単行この商品を含むブログを見る宮川先生の「企業価値の神秘」です。 とかく数式を示すだけで理由の説明が少ないテキストが多いなか、割引現在価値の考えから、WACC加重平均

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    D-S-C-H
    D-S-C-H 2017/11/24
  • 巨大企業崩壊の悲劇は、一直線には進まないはず・・ - すらすら日記。

    日のお題はこちら。 [asin:B075F72477:detail] 東芝については、「不適切会計」という奇妙な言葉から始まった不正会計に端を発し、原子力事業失敗に関連する巨額損失や経営迷走について、多くのや記事が書かれてきました。 私もぜんぶではないにせよ、かなり読んできましたが・・ 最初は、企業会計のテクニカルな話題から始まった東芝に関する書き物の種類は、 記者の個人的な価値観に基づいて歴代社長の人格非難に終始する感情的なもの、 会社法改正や東証ガイドラインなどの企業統治=コーポレート・ガバナンス改革の無力さ、 原子力事業をめぐる政治や官僚との暗闘を描くもの・・ それぞれの筆者の、それぞれの関心ポイントにより、文章の焦点の当て方は様々であり、なかなか東芝の崩壊に至る道筋は見えてきませんでした。 書は、西室社長就任からはじまります。 米国の原子力事業会社ウェスティングハウス社WEC

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    D-S-C-H
    D-S-C-H 2017/10/07