上層階から見る眼下の景色は、さぞかし奇麗に見えるかもしれない。だが、その足は簡単にすくわれやすく、一気に急降下するリスクもはらむ。番付のアップダウンは力士に付きもの。今年1年、最も番付を上下動させた「エレベーター力士賞」は、勢(29=伊勢ノ海)が受賞した。その変動値「38枚」は、2位に8枚差をつけ断トツだった。 春場所の8勝7敗を除けば、好不調の差は明らかだった。1勝と2勝に終わった2場所(初、名古屋)は前頭2枚目と3枚目。2度目の急降下となった秋場所は2度目の2桁勝利。そうなれば、アルファベットの「W」のような上下動を描き、平幕上位に戻った九州場所は再度、ガツンと厚い壁にはね返されて-。そんなエレベーターの法則? を覆し、前頭4枚目以上では自身初の勝ち越しどころか、見事に自己最多の12勝をマーク。来年初場所(1月10日初日、両国国技館)の三役復帰が濃厚だ。 上下動の激しさは一見するとムラ
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