歴史上の様々な古代文字の中から主要な十三種類について、それぞれ専門分野としている研究者を執筆者として「ふくろうの本」シリーズらしい豊富な図版で解説した入門書。編著者はお馴染み古代エジプト史の良書を次々世に送り出してくれている大城道則氏。コンパクトな厚さだが読み始めたらついつい時間を忘れて精読させられるので、大体この厚さならこれぐらいの時間で読み終えるかな・・・という事前の予想を大きく上回ってしまう、充実の内容の一冊となっている。「ふくろうの本」はよくこういうスマッシュヒット的な本を出すのが流石。 古代エジプトの「ヒエログリフ」、古代メソポタミアの「楔形文字」、古代トルコの「アナトリア象形文字」、古代ギリシア・ミケーネ文明の「線文字B」、古代フェニキアの「フェニキア文字」、古代スーダン・クシュ王国の「メロエ文字」、イスラーム誕生以前のアラビア半島で使われた「古代南アラビア文字」、北アフリカ・